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静かに手入れが進む - 道具は補修して使い続けるもの [よもやま話]

朝広場に足を踏み入れると、倉庫の前で体を丸めて何かをしている人を発見。近づいて見ると、B場さんが熊手を手に針金を通そうとしている。壊れかけた熊手を補修していた。探し出した新しい竹をノミで削って厚さを調節し、押さえの横棒を作る。きっとこの横棒がなくなったか外れたのだろう。作った横棒と縦棒の隙間に針金を通し、雑巾を縫うように縛り付け固定する。壊れかけを見つけて自然に体が動いて補修に入った様子。職人さんのように黙々と進む作業にオーラを感じ、声をかけるのもはばかれる。

午後の活動は、工具の手入れ。日頃行き届かないのがこの作業。帰り支度が始まると、つい次回送りにしてしまう。M崎さんが鎌の入ったケースを持ち出して来ると、数人が集まる。さっそくN山さんが作業を始める。「うまく研ぐコツは?」とN田さんが声を上げると、「山職人」のS田さんが答える。「黒い方の荒砥を15度ぐらいに傾け、前後に動かして研ぐ。裏側にカエリができるので、薄緑の方の仕上げ砥石で軽く取る。平らな場所に鎌の先端を押さえつけ、人差し指を伸ばして砥石をしっかり押さえるのがポイント」と丁寧に伝授。みんな、説明に従って黙々と研ぐ。

鎌研ぎが終わると、チェーンソーを持ち出したN田さんとM崎さん。歯を固定する丸太にセットし、目立てを始める。「作業の終わりといえばこの光景だ」とK田さんが昔を懐かしんでいた。

熊手補修.jpg
熊手補修。黙々と作業を進めるB場さん。

鎌研ぎ.jpg
鎌研ぎ。鎌を丸太に押さえつけ、人差し指で砥石を押さえて前後に動かすB場さん。慣れた手つきで静かに研いでいた。

チェーンソー目立て.jpg
チェーンソーの目立て。丸太に突き立てた固定具にチェーンソーを締め付け、目立てをするN田さん。

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