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シノダケ・ヒンメリ52 内部構造の見取り [シノダケ・ヒンメリ]

1、話しの初めに
下の図は、第37回の「大12面体」です。正20面体の内側に5角星が見えます。
星形は、「芯」となる多面体があって突起を作って来ましたが、逆に芯の内側に様々な多面体を見て取ることが出来ます。
様々な多面体同士の内部に迫ってみたいと想います。
先だって、これまで作業してきた内容の整理をします。

大12面体.jpg
大12面体

2、形の中心に向かう筋違い(筋交い)
最初(第3回)は、「正6面体」の中心に向かう筋違い(筋交い)でしたが、形を保つために入れたモノでした。

正6面体の中心に向かう筋違い.jpg
正6面体の中心に向かう筋違い

第7回の正20面体は、筋違いの必要がないのですが、辺の長さと同じ長さの筋違いを入れると更に安定しました。

正20面体(筋違い入り).jpg
正20面体(筋違い入り)

正多面体ではありませんが、第42回「立方8面体」では、四角形があることから中心方向に筋違いを入れました。この際も辺と同じ長さの筋違いとなりました。

立方8面体(筋違い入り).jpg
立方8面体(筋違い入り)

3、正6面体の補強シリーズ1
正6面体のつくり方では、正4面体との双対の関係を利用して様々な形を作りました。
下の3つは、第30回で紹介しましたが、正4面体から出来る星形で正6面体を補強しました。

正6面体の補強1.jpg
正6面体の補強1

正6面体の補強2.jpg
正6面体の補強2

正6面体の補強3.jpg
正6面体の補強3

下の3つは、第33回で紹介しましたが、正4面体自体で正6面体を補強しました。

正4面体で正6面体を補強1.jpg
正4面体で正6面体を補強1

正4面体で正6面体を補強2.jpg
正4面体で正6面体を補強2

正4面体で正6面体を補強3.jpg
正4面体で正6面体を補強3

最近の第51回では、立方8面体の星形を使って補強しました。
見事に新しい形が生まれました。

立方8面体の星形で補強.jpg
立方8面体の星形で補強

4、正6面体の補強シリーズ2
第19回と第20回では、正8面体との双対の関係を利用して、正8面体から出来る星形を正6面体の中に入れました。

正8面体の星形を正6面体に入れる1.jpg
正8面体の星形を正6面体に入れる1


正8面体の星形を正6面体に入れる2.jpg
正8面体の星形を正6面体に入れる2

5、正8面体
4とは逆に、正8面体と正6面体との双対の関係を利用して正6面体から出来る星形を正8面体の中に入れました。
第21回で紹介しました。

正6面体の星形を正8面体に入れる.jpg
正6面体の星形を正8面体に入れる

6、正12面体
同じように、正12面体と正20面体との双対の関係を利用して、正20面体から出来る星形を正12面体の中に入れました。
第23回で紹介しました。

正20面体の星形を正12面体に入れる.jpg
正20面体の星形を正12面体に入れる

7、正20面体
第37回で紹介した下の図は、大12面体と呼ばれるものですが、正12面体と正20面体との双対の関係から考えると、20の面の内側へ伸びた角の頂点を繋ぐと、正12面体になっている筈です。
しかし、正12面体自体では形が安定しないので、正12面体を中に入れて作ることが出来ていません。

大12面体2.jpg
大12面体

8、その他の多面体
第40回で紹介した下の「変形立方体」では、6つある表面の正方形から内側へ伸びた角の頂点を繋ぐと、正8面体になりました。

変形立方体.jpg
変形立方体

9、二つの内包
下の図は、第42回で作った、立方8面体から8角星を作り、正6面体に内包したものです。
*「内包」:ここでは、芯になっている多角形などを外側で包んでいる状態を指して使っています。

8角星を正6面体に内包.jpg
立方8面体からの8角星を正6面体に内包

下の図は、第43回で作った、変形立方体から8角星を作り、正6面体に内包したものです。
多面体との関係で生まれた作品でした。

8角星を正6面体に内包2.jpg
変形立方体からの8角星を正6面体に内包

これまでの取り組みは以上のように整理が出来ました。
「双対」の関係を利用して、多面体同士の内包が可能であることが分かりました。
次回以降、これまで作っていない正6面体以外の他の多面体による内包に挑戦したいと想います。お楽しみに。
  N山さん

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