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私見的な木工クラブの話 ~竹工ジイサンの話~ - なな山だより [なな山だより]

木工クラブは、なな山緑地の会が火曜日に活動するためにA田さんが始めたものだと承知している。木工クラブは、私にとってシノタケ・ヒンメリを始めたキッカケになった場所だが、主に、やってきたのは多摩めかいの会のみなさんを観ながらヒネ切りをしたり、どんぐり山で教えてもらった孟宗竹のコップ作りだったりで、そもそも木工を楽しんではいない。その後もシノダケ・ヒンメリづくりで、実態は、「一人竹工クラブ」である。・・「竹も木の内」ではあるけど。

そんなことになっている理由は、A田さんの口癖「何やっても好いんだよ~」だと思う。A田さんは、好奇心が旺盛で、発想が自由だ。幅広く里山や水辺などの環境保護に関心を持ち、学校やその他でその啓発・交流の活動をしている。そんなことの関係で私も、エコフェスタや子供の日のイベントスタッフとして引っ張り出された。ブンブンゴマばかりではなくシノタケ・ヒンメリづくりもイベントでやることになった。出ていく場所が拡がって、大学で講義までおこなってきた。

そう考えると木工クラブは、「なな山緑地の会の地域交流事業活動を支える別動隊」ということになる。話が大袈裟になっているが、イベントに参加するにも材料の用意や準備などやることは多い。それを担ってきたのが木工クラブということになる。

「別動隊」と言うと同じ別動隊の「畑クラブ(勝手にそう呼んでいる。)」の話を外せない。我々が畑の収穫を喜べるのは、定例活動日だけでは生まれない。T橋さんの作物のタイミングに合わせた苗の植え付けや芽欠き、M岡さんの夏の水やりなど日々の手入れのお陰である。横で観ていると、「農業に休みはない」のである。里山なな山は、様々な活動で支えられていることになる。そう考えると、なな山緑地は会員の定例活動日だけで支えられているのでは無い。今年に入って、東の山のシノダケ林の間伐を行った。めかい材のためのシノダケの育成という目的があり、木工クラブで行った。東の山で、多様で豊かな植生に触れることが出来た。まだまだ出来ることがある、奥行きのある里山だと感じた。その作業の過程で、季節の花を探し求めて散策に訪れる人の多いことを知った。山野草の環境を守るための仮囲いや周りの草刈り作業も木工クラブの中で時間を取って行われてきた。

ちなみにシノダケ・ヒンメリは、A田さんの「山の厄介者のシノダケを何かに使えないか」という発想から生まれた。A田さんは、毎年、正月飾りの門松を造り、一去年前には杵と臼を作った。それで美味しい突き立ての餅を食べることが出来た。私は今、シノダケでクリスマスリースの土台作り普及させようとしている。何かを期待している訳ではない。「何でも好きなことをやって、周りに受け入れてもらえれば好い。」・・木工クラブのもっとうである。「なな山で遊ぶことを愉しむ人のクラブ」ということになる。
   N山さん
   「なな山だより」53号(2021年10月)より

p1_シノダケ林整備.jpg

p1_シノダケ・ヒンメリづくり.jpg

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