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ワイワイと話が弾んだ! みんなで休憩タイム [よもやま話]

バス停がある通り沿いの斜面は陽当たりがよく、草木の成長が速い。2~3カ月も経てば一面草が生い茂る。刈払機での作業は足場が悪く、ときにズルズルと滑って危ない。慎重に刈っていると、同じく刈払機を使っていたS田さんの手を振る仕草が目に入る。下を指さしている。ヒゲ公爵のN黒さんが話しているが、エンジンの音で聞こえない。切ると、「休憩時間だよ」とはっきりした声。10時ちょっと過ぎ、1時間ほど作業をしていた。

広場に戻ると、あちこちからみんなが戻ってくる。散らばって作業していた全員に声がかかったようだ。いつもは現場で休憩するか、各自水分補給に広場に戻るが、この日はみんなが揃った。「チェーンソー、初めて使った!」と興奮気味に語るS々木さん。「電源ボタンはどこ? と探しちゃった。B場さんがいたからできた!」。「木を切り倒して杭を作り、遊歩道の階段を整備した!」と力強くT熊さんが話す。頼もしさイッパイ。

昼前11時半を少し過ぎた頃、「お昼だよ!」と時間管理に厳しいT木さんの声。そろそろ終わりかと思っていたところにグッドタイミング。広場のテーブルにはみんなが座っていた。ランチタイムは世間話に花が咲く。ひょんな話からゲテモノ食いに盛り上がる。「カエルを食べた!」「スズメは口にできなかった」……。形が見えなければ口にできるが、姿を見ては厳しいもの。

「そういえばウサギは一羽二羽と数える。坊さんが食べたかったからだって」とT熊さん。鳥ではないウサギは一頭二頭と数えるはず。獣を口にできない坊さんが、二本足で立てるウサギを鳥だとこじつけて食べた、という故事が出所らしい。また一つ勉強になった。

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うさぎ。写真提供:写真AC https://www.photo-ac.com/

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秋は名ばかり。汗にまみれたが道路や斜面、遊歩道がきれいに! 活動記録(2017.9.10) [活動報告]

なな山緑地の会の皆さん
 
 活動記録 No. 325 (2017/9/10) を作成しました。(M崎さん)
 
 秋雨前線の影響ではっきりしない天気が続いています。気温は余り高くないが、湿度が高く、私にとってはいやな残暑です。

次の活動日は 9月24(日) です。
ではまた、なな山でおあいしましょう。

活動概要:
のり面の草刈り、ダイコンの種まき、散策の遊歩道と階段の補修、歩道沿いの草刈りと清掃。
参加者:
20人(男性12人、女性8人)
連絡事項:
1. やっと秋らしくなったが、まだまだ熱中症の危険が有るので、休み休み活動して欲しい。
2. 西の谷奥に大きな枯枝が有るので注意。
3. 法面の草刈り(但しカヤは残す)、様子を見て午後の作業を考える。
4. ダイコンの種を植え付けるので、畝作りから始める。
5. 活動計画にある、散策の道草刈り・補修をしたい。
6. 標本植物採集はコケの保護地区を観察する。
感想:
秋の天気とは言え、傾斜のきついのり面の作業は簡単ではない。汗にまみれながら、刈払機で草刈りばかりでなく、クズの蔓を取る、邪魔になる枝を落とす、刈り草を処理する人が一体になり作業、予定より早く完了した。
間伐を兼ね中の山で数本伐倒した木を材料に、遊歩道と階段の補修を行い、より安全に散策が出来るようになった。
夏には葉が枯れた球根から、ヒガンバナの花穂が突如伸びて来る自然を不思議に思う。

クズの蔓を取る.JPG
クズの蔓を取る

のり面の草刈り.JPG
のり面の草刈り

歩道沿いの草刈.JPG
歩道沿いの草刈

バス通り歩道清掃.JPG
バス通り歩道清掃

階段補修用杭を作る.JPG
階段補修用杭を作る

中の山階段の補修_350.jpg
中の山階段の補修

ダイコンの畝作り.JPG
ダイコンの畝作り

ダイコンの種まき.JPG
ダイコンの種まき

ヒガンバナ.JPG
ヒガンバナ

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クヌギのどんぐり

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フタリシズカは二人で静かに愛でる花? [よもやま話]

先日の記事に登場したフタリシズカの名前にちょっと違和感を覚えた。二人で静かに愛でる花なのか、当然ヒトリシズカもあるはず……。調べてみたら、確かにヒトリシズカはあった。静かに愛でる花と思いきや、あの静御前が出自だった。

静御前は、源義経の愛妾。悲劇のヒロインだ。吉野山で源頼朝に捕まり、鎌倉の鶴岡八幡宮で頼朝・政子夫妻を前にして逆徒・義経を慕い「しづやしづ……」と歌いひとり舞った。この舞が、花の名前になった。

ヒトリシズカは花穂が一本で、花の咲いた姿が静御前の舞を思い起こさせる。一方、フタリシズカは、2本の花穂を静御前とその亡霊の舞う姿に見立てたという。能「二人静」に由来する。思慕と怨念が織りなす舞を清楚に表現した花、というところか。

二人静(能)
http://www.yoshino.ne.jp/wakwak/seinenbu/sample/yoshitune/nou.htm

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フタリシズカ。提供:ヤサシイエンゲイ
参考:ヤサシイエンゲイ http://www.yasashi.info/hu_00050.html

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ヒトリシズカ。提供:写真素材 足成:http://www.ashinari.com
参考:ヤサシイエンゲイ http://www.yasashi.info/hi_00018.htm


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アジサイ・ジャガイモ・カキツバタ -アトリエN- [アトリエN]

 牧野富太郎博士は巷間流布している植物名の間違いについて、繰り返し説かれている。
 その1 アジサイは断じて紫陽花ではない。
 アジサイを紫陽花とした根拠は、白楽天の「長慶集」に出てくる一首の詩であるが、山花一樹ありて色は紫に気は香しく・・・・紫陽花を以て之に名づく、とあるのを日本の学者があやまってアジサイに比定したものだと。
 しかしアジサイは山地の花ではないし、香気もなく、そもそも日本産の花であるから紫陽花とは似ても似つかぬものであると。
 その2 ジャガイモは断じて馬鈴薯ではない。
 ジャガイモは南米原産で、それがヨーロッパを経由して日本にわたってきたものだが、ある学者が、福建省の松渓県のみに産する馬鈴薯の事だと言い出して定着してしまった。
 その馬鈴薯なるものはツル性の植物で、根の色は黒く、味は苦甘い。これがどうしてジャガイモと言えるのか?と。
 その3 カキツバタは断じて燕子花ではない。
 わが邦では古くからカキツバタに燕子花の字をあてているが、燕子花は蔓のようにひょろひょろした茎に六・七個の花が付く植物で、かのツンとした茎に一花ずつ咲くカキツバタとは似ても似つかぬものではないかと。
 日本植物学の父と言われる牧野博士がいくつもの本にも書き、講演でも繰り返し主張されたにもかかわらず、今日でもアジサイは紫陽花であり、ジャガイモは馬鈴薯のことにされていて、カキツバタは燕子花と書かれる。
 現代の日本の識者が英語中心主義であるように、いやそれ以上の長きにわたって、この国の知識人は中国中心主義および漢名中心主義であった、その心的傾向が上記のような過ちを産んだのだろう。アジサイもジャガイモもカキツバタも漢名に無ければおかしい、という誤った信念のもとに、文典を漁ったのではあるまいか。
 もうひとつ、牧野博士はハマナスは誤称であると主張されている。大抵の書物には、その実が茄子のようだからハマナスというのだと解いてあるが、その実の味と形によって梨になぞらえたのだ。したがってハマナシというのが正しいのであると。
 日本植物学の巨人である大牧野博士の説に従って、私は今後あじさいはアジサイと、じゃがいもはジャガイモと、かきつばたはカキツバタと書くことにしよう。
 そのほうが書き間違いも起こらないし。
 しかし。
 ♪知床の岬にハマナシの咲くころ♪
 唄いにくいなあ・・・・・・・。
  N田さん

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アジサイ。提供:「素材Good」https://sozai-good.com/

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いくら調べても分かりません、ゴギョウボク! 【フォトアルバム】 [よもやま話]

B場さんが座ったテーブルに海草を乾かしたような草木が置いてあった。名前を尋ねてみると、「ゴギョウボク。オンギョウボクともいうかな」と回答。スマホで調べてみたが検索に引っかからない。「水戸の偕楽園にあったはず」と付け加えてくれた。「家のパソコンで調べてみます」とその場を収めたが、パソコンでも見つからない。ご存じの人はいるかしら。A田さんに見せようと自宅の庭から持ってきたものだが、A田さんは早退けしたので見せることができなかった。

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ゴギョウボク、またはオンギョウボクと呼ばれる植物。

前回の活動日の話。収穫したスイカが美味しいのか、カブトムシ数匹がむさぼり続けていた。スイカを取り上げるのもかわいそうと、そのまましておいた(「スイカに群がるカブトムシは下痢になる?」)。その後どうなったか。スイカは身どころか皮もすっかりなくなっていた。が、カブトムシが死んでいて、死骸が丸太に一匹、そして地面に一匹転がっていた。食べ過ぎて動けなくなったのか。鳥に食べられなかったのは救いかも。

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カブトムシの死骸。スイカを食べていたムシかどうかは不明。

帰ろうとすると、N山さんから「写真、撮った?」と声がかかった。何とも嬉しい! これこれっ! ブログのネタだ。
広場の端に立っていたクヌギが大きくなり、これ以上伸びると、倒すときの空き地を確保できなくなる可能性があり、2月伐倒した。8月、その株を見ると、なんと萌芽更新で枝が大量に伸びていた。伸びが早い! そこで理髪店よろしくボサボサ髪をきれいに切り落としてスッキリ。

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整髪後の萌芽更新クヌギ。ビフォーは撮り忘れた。

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フタリシズカ -植物標本- [なな山緑地の植物標本]

植物標本は、植物がその時その場所に生えていたことの証であり、地域の自然環境の歴史的変化を知る唯一の手がかりとなっています。なな山緑地の会では、2016年より緑地内の植物調査を兼ねて牧野標本館へ寄贈するべく植物標本を作っています。
制作:なな山緑地の会 植物標本プロジェクト
同定協力:内野秀重さん

このコーナーでは、2016年制作した標本を随時紹介していきます。原本をご覧になりたい方は、N原さんに声をかけてください。

DSCN0143_フタリシズカ.jpg
フタリシズカ センリョウ科
採集日:
2016年5月8日
生育環境:
針葉樹の林床
ノート:
かなりの株が群生し、点在も
整理番号:
No. 4

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高所恐怖症にはゼッタイ無理! ハシゴでの枝打ち [よもやま話]

広場に戻ると、針葉樹に長い長~いハシゴが立てかけてある。「あんなに長いハシゴ、あった?」と声をかけたら、「2本のハシゴをつないだ。5メートルになる」とM崎さん。上部を縛って固定しているが、ちょっと不安。何をするの? と聞けば、「枝打ち」と返ってきた。

広場近くのヒノキやスギは下枝がだいぶ伸びていた。林業では良質な木材を作るために下枝や枯れ枝を切るらしい。中の谷のヒノキやスギは下枝がなく、一本ずつ屹立して美しい里山の風景を描き出している。山仕事の職人が入って枝打ちしたものと感動していたら、なな山緑地の会の会員の作業だったという。

「棒高跳びでもあの高さは無理かな?」とN田さん。「跳べるかもしれない、調べられる?」とM月さんが加わる。スマホで調べてみると、屋外の世界記録はなんと6メートル14センチ。鳥人ブブカは、あのハシゴの上を軽く跳えている! すごい高さだ。

「落ちてきても受け止められないから落ちないで!」と声を上げても淡々と枝落としをするN山さん。高さを恐れぬ勇気に敬服! 「代わって枝打ちしてみる?」と声がかかった。「ムリムリ! 高所恐怖症で足が硬直して落ちてしまう」と遠慮した。何も知らない若い頃、電信柱のてっぺんまで昇り、電気工事をしたことがある。昇るときは上を見ているので気にならなかったが、てっぺんで下を見たら原っぱが足下に広がり、絶望的になった。降りられない!

枝打ち作業.JPG
枝打ち作業。安全帯を付け、足を木に巻き付けた姿は職人だ。

中の谷.JPG
中の谷。ヒノキやスギの下枝がなく、一本一本が天を指しているように伸びている。

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朝歩いていたら…… [よもやま話]

朝歩いていたら、ふと歌がよぎってきました。

いのち短し 恋せよ乙女
紅き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日の 無ひものを

黒澤明監督「生きる」のラストシーン。志村喬が雪降る薄暗い夜の公園でひとりブランコをこぎながら口ずさんだ歌です(「ゴンドラの唄」作詞:吉井勇 作曲:中山晋平)。低く静かに流れる歌は薄暗さに咲く一輪の花のようでした。モノクロ映画ですが、色がありました。紅です。「生」がみなぎるいのちの色です。

感傷に浸りながら歩いていました。秋ですかね、センチでしょうか。おっと死語ですか。何センチ? と子どもに聞かれそうです。

今度は「紅をさす」が降ってきました。「紅き唇」つながりでしょう。「紅」とは? と想像の世界は広がります。
紅は口紅のこと。ベニバナ(紅花)の花から採取したものです。種から採取したものは紅花油(サフラワー油)になります。ベニバナは「末摘花(すえつむはな)」とも呼ばれ、古くは万葉集や源氏物語にも登場します。咲き始めは濃い黄色で、徐々に赤身を増し、オレンジ色に変わり、花がしぼむ頃に紅色になるそうです。
口紅を塗ることは「紅を引く」ともいい、普段使わない薬指(紅差し指)を使ったそうで、花魁のその仕草は何とも色っぽいですね。映画やテレビでしか見たことはありませんが。

紅花の豆知識(紅花の歴史文化館)
http://www2.lib.yamagata-u.ac.jp/benibana/

ベニバナ.jpg
ベニバナ
提供:浦部紅花まつり
http://kobe.travel.coocan.jp/tatsuno/urabe_benibana.htm

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この写真、変なところはどこでしょう? [よもやま話]

クイズ写真.JPG
クイズ写真

この写真には変なところがあります。どこでしょうか?

刈払機で草刈りしているのが、変?
それは会長さんに失礼です!
強面(こわおもて)が優しくなった! それは嬉しいことですが、登場人物の話ではありません。
では、下の写真と見比べてみましょう。

正解写真.JPG
正解写真

分かりますか。
オレンジ色のカバーが付いている位置が上下逆です。
このカバーは飛散防止用なので、歯をカバーするように下向きに付けるのが正解です。振動で回転しているうちに上を向いてしまったのでしょう。
(済みません、会長さん。誤解があればお許しを! 叱責だけはご勘弁を。)

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