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「シノダケ・ヒンメリ」その14 シノダケの採り方、選び方 [シノダケ・ヒンメリ]

里山に入ると、シノダケがたくさん生えている場所があります。

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シノダケの群生地

観るとシノダケには、太さ2・3ミリのものから太いモノでは20ミリ近いものもあります。
実際どのシノダケを採るのがよいのでしょうか。シノダケ・ヒンメリでは、何を作るのかを想定してそれに必要な太さのシノダケを採取するように進めていきます。
でも、一本のシノダケも下(根元部分)の太さと上の方では、太さが変わっています。

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シノダケ群生

結局一つの作品を作ろうと思うと、かなりの材料を揃える必要があります。・・要は、たくさん採取してシノダケ・ヒンメリの材料にしておく必要があります。
なな山緑地のシノダケ・ヒンメリでは、太さ2ミリ弱から5ミリのものを多く使っています。これを目安に採取するのがよいと思います。
シノダケ・ヒンメリでは、太いヒンメリ材の場合は細工が難しいことと、太さが6ミリ程度以上になると「めかいの材料」にすることが出来ることからそのように考えています。
また、里山仕事では邪魔な太いシノダケを切ることがあります。その場合は、上の部分をヒンメリ材として、太い部分は「篠笛」を作ったり、シノダケ・ヒンメリの大作を作るときのために捨てたりせずに保管しています。

採取したシノダケ.jpg
採取したシノダケ

太さのほかに大事なのが、シノダケの採取時期です。
シノダケの成長が止まって、鞘(さや)が乾燥している冬(12月から3月くらい)の時期がよいかと思います。
毎年この作業を続けていると分かるのですが、シノダケの藪の中にひょろ~っと目立って枝分かれの無い一本立ちのシノダケがあります。
地中から出て来て一年生のシノダケです。シノダケ・ヒンメリの材料としてはこれが一番のお勧めです。
病気にかかっていることが少なく、カビなどの汚れもなく、節からの枝分かれも無いので、ヒンメリ材として節を取るときも容易に作業が出来ます。

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シノダケ群生地冬場

なな山緑地では、先程も述べたようにシノダケは、「めかい」の材料でもあるので、6ミリを超える太さのシノダケについては「多摩めかいの会」のみなさんに使ってもらい、その上で、「めかい」には使わないシノダケの上部の細い部分をもらってヒンメリ材にしています。
里山でのシノダケ刈りも楽しい作業です。なな山緑地の活動予定日の「木工クラブ」の活動日に作業をしています。興味がありましたら、お知らせください。
   N山さん

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