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シノダケ・ヒンメリ15 シノダケ・ヒンメリ材の作り方 [シノダケ・ヒンメリ]

今回は、採って来たシノダケを処理してヒンメリ材にする作業について説明します。
色々な考え方があると思いますが、ここではなな山緑地の会で進めているやり方を紹介します。参考にしてください。

1.まず、シノダケの節を取ります
大量に処理することが多いので、バケツを2つ用意して行っています。

バケツ2つを用意.jpg
バケツ2つを用意

1つには、節やハカマ、先端の使えない部分、枝葉や虫に食われていて使えない部分など、不要な部分を入れます。
もう1つの方にヒンメリ材として使う部分を溜めます。

分けたものを観るとこんな感じになります。

シノダケ材とヒンメリ材に分ける.jpg
シノダケ材とヒンメリ材に分ける

バケツの中はこんな感じになります。

バケツの中のヒンメリ材.jpg
バケツの中のヒンメリ材

2.シノダケ・ヒンメリ材の汚れ落とし
切り出したヒンメリ材となる部分を、住居用洗剤(マイペットとか)を使って洗います。カビのようなものが付着していることがあるので、それを落とすのが目的です。
四角いバケットにシノダケを入れて洗剤を馴染ませ、数時間置いておきます。
作業のし易さを考えると、画像のように太さや長さごとに仕分けて作業することをお奨めします。

太さ・長さを仕分けしたヒンメリ材.jpg
太さ・長さを仕分けしたヒンメリ材

太く長いものは、不織布で擦って汚れを落としています。
細いものや短いものは、網目状の袋に入れてしごくようにしています。
最後に水で洗って、水気を取って干して終了です。

季節や採取した時期によって違いますが、一週間から二週間ほど天日干しをしておくと脱色します。シノダケ・ヒンメリ材の完成です。
*最近分かったことですが、一年ほどすると更に退色して残っていた緑色も無くなり、竹本来の黄色に変わります。

天日干しをしたシノダケ・ヒンメリ材.jpg
天日干しをしたシノダケ・ヒンメリ材

3.シノダケ・ヒンメリ材の仕分け
太さも長さも違うシノダケ・ヒンメリ材が出来るわけですが、作品を作るためには、太さや長さを揃えておく必要があります。
手間をかけたシノダケ・ヒンメリ材を有効に使うために、太さだけでなく長さごとに仕分けしていくことをお奨めします。

写真の例では、太さで揃えた上で、長さ2センチ毎に区切って仕分けしています。

完成したシノダケ・ヒンメリ材.jpg
完成したシノダケ・ヒンメリ材

これらの作業を続けて部材が溜まれば、次は作品の制作にとりかかることになります。

★つぶやき★
しかし、ここまでの準備作業は正直に言って結構な手間が掛かります。
シノダケ・ヒンメリづくりはやってみたいけど、ヒンメリ材をつくって準備する作業をする余裕はないという人がたくさんいらっしゃるのだろう、と想像しています。
シノダケ・ヒンメリをたくさんの人に楽しんでもらうには、何らかの手立てが必要だと想っています。具体的には、2つのことを考えています。
1つは、シノダケ・ヒンメリキットの提供。1つは、ワークショップというか講習会の開催です。皆さんからのご意見を聴きながら進めていきたいと思います。
  N山さん

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