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里山の夏草、可憐で愛おしい! [よもやま話]

「夏草や 兵どもが 夢の跡」と芭蕉に詠われたのは、高台から見渡した平原。背丈の高い強草が生い茂る草っ原。なな山の夏草は、高い木々に覆われた傾斜にひっそりと小さく密やかに生えている。花は小さく控えめ、可憐で何とも愛おしい。ある花は濃緑の葉に隠れている。虫たちを呼び寄せられるか不安になる。

作業前の里山点検は、草木をじっくり観察するチャンス。日陰の林間は涼しく、草木を探す人の声が小さく響く。
※A田さんから指摘を受け、名前の訂正しました(2018-7-21)。

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ヤブミョウガ。「これは何?」と尋ねると、「ヤブミョウガ」とM倉さん。「葉がミョウガに似ていて藪や林下に生えることから名前が付いたが、本当はツユクサの仲間」。さすが植物に詳しい!

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ヨウシュヤマゴボウ。「紫色の花が咲き、潰すと赤紫色の汁が出る」と博物博士のS田さん。「衣服につくとなかなか落ちない。毒があり、食べると吐き気に襲われる」。食用で販売されている「ヤマゴボウ」は、モリアザミかゴボウの根で別種のようだ。

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ヒサカキ(「クスノキ」と間違えた)。「葉をちぎると、ツンと樟脳の香りがする」とS田博士。「昔は防虫剤として使われていた」。防虫効果からクスノキが家具や仏像に使われていた。トトロに出てくる大樹。

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オモト(万年青)。「観葉植物で花屋さんに販売されている」と野生植物大好きなI井さん。

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クヌギの実(ドングリの赤ちゃん)。A田さんが枝をヒモで引っ張ってみせると、「かわいい!」と驚嘆の声を上げるM雲さん。

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マンリョウ

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ニガクサ

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アキノタムラソウ

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センリョウ

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ヒヨドリバナ

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