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台風の被害は意外と大きい! 秋の味覚サツマイモで休憩! 活動記録(2018.10.28) [活動報告]

なな山緑地の会の皆さん

 活動記録 No. 351 (2018/10/28) を作成しました。(M崎さん)

 秋晴れで気持ちの良い活動日なのに、参加者が17名とやや少なかった。サツマイモを収穫し、一部を蒸して休息時に試食した。活動の休憩時に食べる味は格別。

 台風で大きな枝が折れて、途中にぶら下がって危ないコナラを伐倒、大勢で取り掛かったので伐倒後の処理が意外と早く終わった。続いて、折れて落下したコナラの大枝2本の処理も完了。未だ、折れ枝の掛かっている樹が何本か有るので、次回も同様な作業になるだろう。

 植物標本プロジェクトが進めている展示会がいよいよ11月7日より始まる。展示会場の準備等は順調に進んでおり、自分の作成した標本を見る事が出来るので今からワクワクしながら待っている。

次の活動日は11月11日(日) です。

 ではまた、なな山でお会いしましょう。

活動概要:
のり面の草刈り・刈り草の下ろし、ダイコンの間引き・施肥、折れ枝のコナラ伐倒・処理等
参加者:
17人(男性11人、女性6人)
連絡事項:
1. 新会員/Gさんの紹介。
2. のり面の草刈り。
3. サツマイモの収穫。
4. ダイコンの間引き。
5. 運営会の報告:森木会総会と合同研修会の案内。
6. 17期初級講座29名卒業。
7. スズメバチのガイドライン検討等。
8. 標本展の参加者及び打合せ。
感想:
秋晴れの気持ちの良い活動日だった。
サツマイモを収穫し、一部を蒸して休息時に試食した。活動後に食べる味は格別。
台風で大きな枝が折れて、途中にぶら下がって危ないコナラを伐倒。大勢で取り掛かったので意外と早く処理が終わった。
続いて、折れて落下したコナラの大枝2本の処理も完了。
未だ、折れ枝の掛かっている樹が何本か有るが、処理は次回以降になるだろう。

のり面刈払い.JPG
のり面の刈払い

枝の切り落とし.JPG
枝の切り落とし

伐倒されたコナラ.JPG
伐倒されたコナラ

伐倒木の整頓.JPG
伐倒木の整頓

コナラの玉切り.JPG
コナラの玉切り

新会員Gさん - コピー.JPG
新会員Gさん

サツマイモの収穫.JPG
サツマイモの収穫

サツマイモを蒸かす.JPG
サツマイモを蒸かす

ダイコンの間引き.JPG
ダイコンの間引き

ダイコンの施肥と水遣り.JPG
ダイコンの施肥と水遣り

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帝京大学関連講座報告、リレー随筆、植物のおはなし……盛り沢山! - なな山だより44号発行 [なな山だより]

「なな山だより」44号が発行されました。「なな山緑地における帝京大学関連講座 報告三題」では、5月なな山を舞台に開催された帝京大学の研修授業のレポートが報告されています。
「イベント・活動ニュース」は、定期活動以外のさまざまな活動のレポートです。
「深めよう会員の絆」(リレー随筆)では次世代に引き継ぐなな山への想いが、「植物のおはなし」では「毒を持つ植物たち」(エッセイ)が綴られています。好評連載の「なな山植物誌」はジュズダマ(数珠玉)のお話。

PDFデータは下記のホームページでご覧ください。

「なな山だより」バックナンバー
http://www.geocities.jp/nanayamaryokuchi/sub3.html

なな山だより44号top.jpg
「なな山だより」44号

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シノダケ・ヒンメリ47 様々な多面体:星形・小星形12面体(12面体に五角錐の星形) [シノダケ・ヒンメリ]

今回のテーマは、「多面体の模型」の中にある、下の図の「小星型十二面体(しょうほしがたじゅうにめんたい)」です。

小星型十二面体.jpg
小星型十二面体

ウィキペディアによると、以下の≪スペック≫になっています。
構成面:星型正五角形12枚
頂点:12の各頂点に、星型正五角形5枚が集まる。
枠:正二十面体。芯:正十二面体。辺:30

スペックから分かるように正12面体の星形の一つで、正面から観ると、キレイな「一筆書きで描ける五芒星=正五角星」になっています。
「多面体の模型」には、下の図も示されていて、辺の長さと角(突起)の長さの関係が分かります。これを手掛かりに作ってみることにしました。

多面体の模型の図.jpg
多面体の模型の図

しかし、正12面体は面が5角形のため形が安定しません。中心に向かって筋交いを入れることにして、その長さを計算で求めました。
≪レシピ≫全体では、以下のレシピとなりました。
正12面体=3.60cmを30本。
その筋違い=5.04cmを20本。
外の突起 =5.60cmを60本。

筋違い入り星形・小星形12面体.jpg
筋違い入り星形・小星形12面体

実際に作ってみると、正12面体の中心に向けて20本の筋交いを入れると、中心に部材が集まって、形が上の図のように崩れてしまいました。シノダケの太さの分、短く作ることが必要です。
ここでは、4.7㎝を採用しました。

眺めていると、頂点を繋ぐ正20面体が現れます。
更に、第37回の多面体「大12面体」で作ったモノの外枠を除いたものほぼ同じ構造のモノとなっていることが分かります。また一つ「双対」の関係を検証したようなこととなりました。

星形・小星形12面体.jpg
星形・小星形12面体

  N山さん

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なな山緑地の会 2018年11月活動予定 [活動予定]

皆さん

相田です

11月の予定です。
メールで受け取れない方には印刷物で活動日に受け取ってください。

11月は既にご案内の通り、なな山緑地の会最大のイベント「植物標本展」を開催します。
11月7日(水)から11月18日(日)まで、休みはありません。現在展示のための準備は標本プロジェクトのメンバーが10人ほどで鋭意行っています。会期中はメンバーの皆様が交代で展示案内をすることになっています。

6日の展示作業、19日の撤収作業を含め、関心のある方のご協力をお願いします。
11月11日(日)は午後「植物標本の世界」をテーマに講演会が開催されます。この日は定例活動日ですが、朝から準備に入る方、午後1時の受付時間までに行く人がいます。各自のご判断で行動してください。

又、森木会の合同研修会・総会も予定されています。こちらの出席欠席の申し出も忘れずによろしくお願いします。

なお、相田は10月28日の活動日は、所用がありなな山緑地の会の活動は欠席させていただきます。

前回に引き続き、散乱する小枝等の片付け、それに引き続いて西の谷、西の山の草刈
りなどが考えられます。

よろしくお願いいたします。

11月3日(土)
和田緑地定例活動 9:00~12:00
11月6日(火)
なな山緑地の植物標本展 準備作業 9:00~16:00
首都大学東京TMUギャラリー
11月7日(水)~18日(日)
なな山緑地の植物標本展 開催 9:00~16:00
首都大学東京TMUギャラリー
11月10日(土)
めかい講座 10:00~15:00
シノダケ採取・ヒネヘギ実習作業
11月11日(日)
なな山緑地の定例活動 9:00~15:00
・西の谷草刈り
・落ち枝片付け
 
植物標本展 講座「植物標本の世界」 13:30~16:00
TMUギャラリー講義室
11月13日(火)
なな山木工クラブ活動 10:00~15:00
11月19日(月)
植物標本展撤収作業 9:00~12:00
首都大学東京TMUギャラリー
11月20日(火)
なな山木工クラブ活動 10:00~15:00
11月24日(土)
森木会合同研修会 9:30~12:00
森木会総会 13:30~15:30
グリーンライブセンター
11月25日(日)
なな山緑地の定例活動 9:00~15:00
・西の山・西の谷・中の谷草刈り片付け

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ベルサイユのジャガイモ -アトリエN- [アトリエN]

 ルイ16世とその王妃 マリー・アントワネットが愛した花は、ジャガイモの花だった。
 王は服のボタン穴に、王妃は胸に、ジャガイモの花を飾っていたが、実はジャガイモの栽培をフランス中に広めようという思惑を秘めたパフォーマンスでもあったようだ。
 「ベルサイユのバラ」は池田理代子氏の大ヒット漫画だが、【ベルサイユのジャガイモ】ではあんまりで、ギャグ漫画にしかならなかっただろう。もっとも私は原作を読んでいないし、宝塚のオペラも見ていないので、それ以上のことは言えない。
 マリー・アントワネットが言い放ったという「パンが食べられない?だったらお菓子を食べればいいじゃない」は有名だが、これは彼女の言葉ではないという。彼女を断頭台に送った集団にとって、マリー・アントワネットとは、驕慢な悪女でなければならなかったということなのだろう。
 16世紀に南米からヨーロッパにもたらされたジャガイモは、ソラニンという毒性物質の存在や、そのゴツゴツした外観からハンセン氏病を惹き起こすとか、種で増えず地中の芋で増える生態が聖書に書かれていないことから、悪魔の作物であるなどと忌み嫌われ、しばらくの間食品としては冷遇されていた。
 もっぱら観賞用植物の位置づけだったのである。ところが相次ぐ戦争と飢饉のために冷涼な気候に強いジャガイモの特性が認知され、ヨーロッパ全土で栽培されるようになった。
 ドイツ北部にあったプロイセン王国のフリードリッヒ2世は、やせた土地でも育つジャガイモの特性に注目し、自ら各地を巡ってジャガイモ普及のキャンペーンを展開したが、従わない連中に対しては、耳や鼻をそぎ落としたりして、力ずくでドイツの地にジャガイモを定着させた。
 イギリスによって徹底的に搾取され、採れた小麦のすべてがブリテンに送られていたアイルランドにジャガイモがやってくると、あっという間に全土に広がり、そのおかげで360万足らずの人口が、短期間に800万人を超えるまでになったが、そこに悲劇が襲った。ジャガイモがカビにおかされるという病気が発生し、瞬く間にアイルランド全域に広がったのである。
 いくつかある品種をバランスよく栽培していればよかったのかもしれないが、食うや食わずの民衆にそんな余裕はない。
 収量の大きいひとつの品種に特化していたため、ほとんどすべてのジャガイモがカビにやられてしまったのだ。
 このため、百万人以上が餓死し、残った人たちのうち400万人もが故郷を捨てて北米に渡ったという。このとき、イギリスはどうしていたのか?なにもせず、ただ見ていただけなのである。
 ジョン・F・ケネディ、ロナルド・レーガン、ビル・クリントン、バラク・オバマなどのアメリカ大統領や、ウォルト・ディズニー、ハンバーガーのマクドナルド兄弟などは、この時のアイルランド移民の子孫なのだ。
 さて、閑話休題(それはさておき)。
 パタタ(patata)というのは、原産地の中米ではサツマイモの呼び名だったのだが、それがヨーロッパでは何故かジャガイモを意味する『potato』となり、サツマイモは「スィートポテト」と呼ばれるようになった。
 サツマイモとしては心外な話である。
 『本家はオレだろ?』
 という気持ちが捨てきれないのか、サツマイモを食する人達のお腹にガスを発生させるという、意趣返しをするようになった。
 とはいっても、サツマイモのおならは、ほとんど二酸化炭素で、臭くはないそうであるが。
  N田さん

マリー・アントワネット.png
マリー・アントワネット。イラスト提供:イラストAC https://www.ac-illust.com/

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アマチャヅル -植物標本- [なな山緑地の植物標本]

植物標本は、植物がその時その場所に生えていたことの証であり、地域の自然環境の歴史的変化を知る唯一の手がかりとなっています。なな山緑地の会では、2016年より緑地内の植物調査を兼ねて牧野標本館へ寄贈するべく植物標本を作っています。
制作:なな山緑地の会 植物標本プロジェクト
同定協力:内野秀重さん

このコーナーでは、2016~2017年制作した標本を随時紹介していきます。原本をご覧になりたい方は、N原さんに声をかけてください。

PC230002_アマチャヅル.jpg
アマチャヅル ウリ科
採集日:
2017 年8月13日
生育環境:
針葉樹の林床
ノート:
数種類のつる性植物と絡まり合って生育
整理番号:
No. 28

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シノダケ・ヒンメリ46 様々な多面体:「立方8面体から作る星形を内包した正6面体」の作り方 [シノダケ・ヒンメリ]

今回は、第42回で紹介した下の図形の作り方を紹介します。

第42回紹介作品.jpg
第42回紹介作品

≪レシピ≫は、前回よりも少し小さく作ったので、次のようになりました。
立方8面体は、4cmで24本。
内側への筋交いを、4㎝で12本。(実際には、3,8㎝が好い。)
8面の突起も同寸で、4cmで24本。
外側の正6面体は、8.2cmで12本としました。

≪作り方≫
1、筋違いを入れながら、「立方8面体」を作ります。

立方8面体の作成1.jpg
立方8面体の作成1

立方8面体の作成2.jpg
立方8面体の作成2

立方8面体の作成3.jpg
立方8面体の作成3

立方8面体の作成4.jpg
立方8面体の作成4

①図の順に沿って、三角形に3つの正方形を作ります。

三角形に正方形を作成1.jpg
三角形に正方形を作成1

三角形に正方形を作成2.jpg
三角形に正方形を作成2

三角形に正方形を作成3.jpg
三角形に正方形を作成3

三角形に正方形を作成4.jpg
三角形に正方形を作成4

②3つの正方形を繋ぎます。
③そこにある三角形から筋交いを3本立ち上げ、3本を繋ぎます。
④そこから外に向かって筋交いを3本入れて繋ぎます。
⑤その逆方向に向けて3本の筋交いを入れて三角形の頂点で繋ぎます。
(これで、立方8面体のうちの半分が出来上がりました。)

立方8面体の半分を作成1.jpg
立方8面体の半分を作成1

立方8面体の半分を作成2.jpg
立方8面体の半分を作成2

立方8面体の半分を作成3.jpg
立方8面体の半分を作成3

立方8面体の半分を作成4.jpg
立方8面体の半分を作成4

⑥三角形の頂点から筋交いを出しながら立方8面体を作って行きます。

2、間にある三角形8つに角を出します。
(すべて角の頂点でワイヤーを引き出しながら作ります。すべて次の三角形に繋がっているので、逆に頂点以外の引き出しはありません。)

三角形の角出し1.jpg
三角形の角出し1

三角形の角出し2.jpg
三角形の角出し2

三角形の角出し3.jpg
三角形の角出し3

三角形の角出し4.jpg
三角形の角出し4

①一つの正方形に沿って角を出して、また次の角を出します。
②4つ角を作ると、裏返してまた同じように角を4つ作ります。

立方8面体の8角星.jpg
立方8面体の8角星

③立方8面体の8角星の出来上がりです。

3、最後に、外側の正6面体を12本で作り完成です。
(過去に紹介しているので画像で確認してください。)

・そこにある四角を編んで、
・4本の辺を立ち上げます。
途中は、下のような図になります。
・上に四角を編んで完成です。

立方8面体から作る星形を内包した正6面体の作成(途中).jpg
立方8面体から作る星形を内包した正6面体の作成(途中)

下の図のようになります。

立方8面体から作る星形を内包した正6面体.jpg
立方8面体から作る星形を内包した正6面体

  N山さん

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雨が止み、台風による倒木や折れ枝の片付けなどの動く! 活動記録(2018.10.14) [活動報告]

なな山緑地の会の皆さん

 活動記録 No. 350 (2018/10/14) を作成しました。(M崎さん)

 早朝からの雨が殆ど止み、次第に参加者が増え、活動が成立する人数を直ぐに超え、最終的には14名が参加した。雨のため途中で引き返し、電話連絡で活動を確認し再度出直した参加者もいたようだ。

 「多摩の雑木林を歩く」メンバーの訪問が予定されていたので、活動日以外の2回の臨時作業を行ったが片付けきれなかった場所を優先的に取りかかった。台風により遊歩道に被さった倒木や折れ枝の処理、壊れた落ち葉囲いの修復をメンバーの訪問前に処理が出来た。

次の活動日は10月28日(日) です。

 ではまた、なな山でお会いしましょう。

活動概要:
遊歩道に被さる倒木・折れ枝の処理、落葉囲の修復、ダイコンの施肥、セイタカアワダチソウの除去等
参加者:
17人(男性11人、女性6人)
連絡事項:
1. 雨が降ってくれば活動中止。
2. 臨時作業を2回実施したが、緑地内は未だ片付いていない。危険な場所には 「折れ枝あり、危険、立入禁止」 を赤コーンに表示してあるが、活動上入る場合は気を付ける事。
3. 西の谷の遊歩道に倒れた倒木の処理。
4. 中の谷奥の落葉溜めの修復。
5. 「多摩の雑木林を歩く」 のメンバーが来る。
6. ニラは最後の収穫。
7. ダイコンに施肥・土寄せ。
感想:
朝の雨が開始時間近くまで残り一部に活動中止の連絡が出た様だが、良くなる天気予報で来た人はすくなくなかった。
台風の後に2回の臨時作業では片付かない倒木・折れ枝の処理や台風で壊れた落葉囲いの修復など優先的に取り組んだ。
また、のり面に蔓延り始めたセイタカアワダチソウの種が飛ばない内に引き抜いて除去した。


台風で折れ落ちた枝.JPG
台風で折れ落ちた枝

折れ枝注意のボード.JPG
折れ枝注意のボード

散策の道清掃.JPG
遊歩道の清掃

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遊歩道に被さった折れ木

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折れ木の処理

台風で壊れた落葉囲いの修理.JPG
台風で壊れた落葉囲いの修理

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「多摩の雑木林を歩く」の訪問

ダイコンに施肥.JPG
ダイコンに施肥

ダイコンの間引き.JPG
ダイコンの間引き

ニラの収穫.JPG
ニラの収穫

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のり面のセイタカアワダチソウ

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セイタカアワダチソウの除去

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シノダケ・ヒンメリ45 様々な多面体:「変形立方体」から作る星形 [シノダケ・ヒンメリ]

第40回で紹介した「変形立方体」から星形を作ってみると、どうなるのでしょうか?

変形立方体.jpg
変形立方体

構成は「正方形6枚、正三角形32枚」ですから、38角星が出来ることとなります。
それでは、少し角の数が多いと想われることから、下の展開図の「黄色い四角6つと緑色の三角8つ」について角を出してみました。

展開図.jpg
展開図

「38面体14角星」となります。
初めて、二つの別の長さの角を出すこととなりました。

≪レシピ≫は、
外側の「変形立方体」は、4cmで60本。
(今回は、内側への筋違いを無しにして作りました。)
正方形の突起の寸法は、6.3cmで24本。
三角形の突起の寸法は、5.1cmで24本。
(二つの突起の寸法変えてみました。)

下の図のようになりました。
面白い形のものができました。

38面体14角星.jpg
38面体14角星

≪作り方≫
1、最初に「変形立方体」を完成させます。
2、正方形の突起と三角形の突起をほぼ交互に編んでいきます。
3、三角形の突起の頂点で新たにワイヤーを引出しながら進めます。
4、最後に、正方形の突起か三角形の突起かのいずれかの頂点で終わらせるようにします。
変形立方体を芯(核)にして、筋交いを入れたり、角をつけて星形にしたり、更にそれを正6面体の中に入れたりと様々に形を作りました。
部材の長さを変えたり、太さを変えたりすることで、さらに面白い形を作れると思います。
  N山さん

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脚気と森鴎外 -アトリエN- [アトリエN]

 『江戸煩(わずら)い』という奇妙な病気があった。日本の米食は長い間玄米が中心で、白米は高貴な人々の食べるものであったが、江戸時代になって、一般庶民までが白米を食べることができるようになった。江戸に行けば仕事があって、しかも白いおまんまが食べられるというので、地方から人々が江戸の町に押し寄せたのである。ちなみに当時の江戸の人口は、百万を超えていて、世界最大の都市だったという。
 ところが、その江戸で奇妙な病気が流行し始めた。地方からやってきた人々が体調を崩すという現象が頻発したのである。足元がおぼつかなくなったり、怒りっぽくなったり、場合によっては寝込んでしまう。そんな人々が故郷に帰ると、症状がぴたりとおさまってしまうのだ。そこで『江戸煩い』と呼ばれるようになったこの病気は、ビタミンB1欠乏症すなわち脚気なのであった。
 その脚気が、明治になると軍隊の中で大流行するようになる。
 明治八年の陸軍の報告書によると、軍隊では百人のうち二十六人が脚気になり、陸軍では22パーセント、海軍でも5パーセントが死亡した。
 海軍医務局長・高木兼寛はイギリス留学中に、ヨーロッパに脚気がないことに着目し、これは白米を中心とした日本の兵食に原因があるのではないかと考えた。そこで遠洋航海実験で、蛋白を増やした糧食により脚気の発生がなくなることを証明した。彼は周囲の反対を押し切り、明治18年以降、兵食を麦飯に切り替えて、海軍の脚気を根絶することに成功した。のちに判明したことだが、蛋白は関係なかった。結果的に麦食が脚気を根絶したのは、ある意味で結果オーライという側面もあったのだ。
 ところが、陸軍の医務方トップであった森林太郎(鴎外)は麦飯の効果を認めず、海軍が正式に麦食を採用してからも、さらに20年もの間、陸軍兵食に麦を採用することを許さなかった。その背景には、陸軍と海軍との感情的な対立があった。もともと海軍は陸軍から分かれたので、日本陸軍には伝統的に「陸主海従」思想があり、そのため、メンツの上からも、海軍の主張を受け入れるわけにはいかなかったのだ。その結果、日清・日露の戦争では、海軍の脚気死者がほとんどいなかったのに対して、陸軍においては3万人もの脚気死者が出るという惨禍を招いてしまった。
 それだけではなく、「脚気菌」の存在を否定した北里柴三郎を激しく非難し、脚気治療薬としてビタミンを世界ではじめて発見した鈴木梅太郎の業績をも、痛烈に批判したのである。鴎外のこの言動がなかったら、日本人最初のノーベル賞は鈴木梅太郎のものだったといわれている。
 森鴎外は「舞姫」や「阿部一族」で著名な明治の大文豪であり、医学者としても超エリートだったが、こと脚気については歴史に大汚点を残しており、しかも死ぬまで脚気細菌説を捨てなかった。
 むしろ彼が凡人であったなら、3万人を超す死者を出すような愚は犯さなかったのではあるまいか?超秀才にして超エリートといわれるような人間が犯す過ちは、暗愚な人のそれよりも、はるかにタチが悪いと云えそうである。
 遠い明治の話だろう、って?
 いやいや、日進月歩の科学に対して、人間そのものはほとんど進歩しない。
 古代ローマのユリウス・カエサル(シーザー)に較べて現代日本の政治家が、その知性や人間性において優っていると誰が言えるだろうか?
  N田さん

脚気.png
脚気。イラスト提供:イラストAC https://www.ac-illust.com/

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