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ほんのり甘~い樹液を味わう [よもやま話]

昨年の台風は甚大な被害をもたらした。ここ・なな山緑地も例外ではない。高木の高いところで枝が折れ、いつ落ちるか分からない。成長が鈍化する冬場に何本かを伐倒することになった。

もう春も間近。伐倒も最後。子どもたちが山遊びに使う西の山で3本伐ることになる。倒す方向を決め、思いどおりの場所に倒せば拍手喝采。緊張がほどけ、続けて玉切り。

「来て!来て!」「樹液がこぼれている!」と玉切りしていたS田さんの声。いつも冷静沈着な山男には珍しい。手ですくって口にする。疑心暗鬼に集まるN鶴さんやN山さんたち。よく見ると玉切りした断面から樹液がしたたり落ちている。しかも結構な勢い。代わる代わる手ですくい飲む。「少し甘いか?」「水じゃない」「ほんのり甘い」……口々に感想が出る。水より少し濃く、ほんの少しだけ甘い。「カブトムシの好物」とM崎さんの声。

伐倒したコナラが下向きになったためと思われるが、しばらくしたたり落ちていた。2本目のコナラ伐倒でも同じように樹液が出た。「山の下で畑仕事をしている人は味わえないからコップに貯めよう」と優しい気遣いの山男たち。コップを取りに降りると、「そろそろ成長の時期に差し掛かるから出たんだ」とT木さん。

コップ一杯の樹液を紙コップに分けて、みんなで味見。初めての体験でした。

したたり落ちる樹液.JPG
したたり落ちる樹液


動画:したたり落ちる樹液

樹液の試飲.JPG
樹液の試飲

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