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タマノカンアオイ -植物標本- [なな山緑地の植物標本]

植物標本は、植物がその時その場所に生えていたことの証であり、地域の自然環境の歴史的変化を知る唯一の手がかりとなっています。なな山緑地の会では、2016年より緑地内の植物調査を兼ねて牧野標本館へ寄贈するべく植物標本を作っています。
制作:なな山緑地の会 植物標本プロジェクト
同定協力:内野秀重さん

このコーナーでは、2016~2017年制作した標本を随時紹介していきます。原本をご覧になりたい方は、N原さんに声をかけてください。

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タマノカンアオイ

採集日:
2016年4月10日
生育環境:
常緑樹林の湿り気のある斜面
ノート:
単独、葉は地面近くでお互い巻き付いている
整理番号:
No. 037

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【展覧会報告】 多摩市なな山緑地の植物標本展 [なな山だより]

明日へ繋ぐ里山の記録
期間:11月7日(水)~18日(日)場所:牧野標本館 別館 TMUギャラリー

植物標本プロジェクトは、2016年から首都大学東京 牧野標本館の指導のもと、緑地に生息するすべての植物種をめざして標本を作製し、牧野標本館に収納する活動を進めてきました。これまでに維管束植物370種、382点のさく葉標本を納めました。その中の50点を展示し、「なな山緑地」の豊かな自然の一端を紹介しました。
11月11日(日)には首都大学東京・助教 加藤英寿先生による講座と製作者による発表も行われました。
来館者は大学の生徒さんや告知を見て来た方、たまたま通りかかった方、学校訪問で来た高校生等などさまざまな方々に来館していただき、期間中には800名もの来館者がありました。最終日には阿部市長も来館されました。来館者の方には「標本がとても綺麗にできている」や「標本にするとこんなに綺麗になるものなのですね。」等などたくさんの感想をいただきました。中にはメモを取りながらじっくり見ている方やプロジェクトのメンバーに説明を受けながら見ている方もいました。
来館者にはドングリをめいかい篭の中へ入れてもらい人数把握しました。
標本展開催に際しては企画の打ち合わせ、会場の設営、撤収、期間中の受付等、大学の協力も得ながら、なな山の会員である標本プロジェクトのメンバーが行いました。

講座
「植物標本の世界」 加藤英寿先生(首都大学東京・助教)と作製者による発表
11月11日(日)13:30~16:00 TMUギャラリー「実習・講義室」
講座には広報等の告知により30名余りの参加者があり、皆さん熱心に聞いていました。
司会進行は標本プロジェクトのメンバーI井さんにより進められました。
加藤先生による講座内容
 ・牧野標本館別館新設の経緯
 ・標本の保存と役割
 ・牧野富太郎の標本作り
 ・植物標本つくりに求められること
 ・歴史的資料となる標本
製作者による発表
N原さん、N黒さん、M岡さん、I井さん、A田さん、I田さんの6名が標本製作時の苦労話や標本を製作してみて発見したことなどを一人ずつ発表しました。

搬入と搬出
11月6日(火)開催前日に会場の設営が行われました。一日で終わるのか不安でしたが、A田さんをリーダーとしてメンバー全員で自分にできる事を皆で分担して行ったことにより、スムーズに準備ができました。
何もない会場は壁の設置から始まり、標本を額に納めて、納めたものを壁に掛けました。会場入り口には花瓶を置き来館者をお迎えしました。
19日(月)開催終了時の撤収はわずかな時間で作業が終了しました。
       「なな山だより」45号より

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植物標本展チラシ

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会場入り口

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人数把握のドングリ

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標本づくり物語

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オオシマザクラ

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サイハイラン

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阿部市長とメンバー

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加藤先生による講座

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講座参加者受付

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製作者発表

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設営前の会場

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会場壁の設置

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壁にパネルを掛ける

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展示する順番の確認

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標本を額に入れる

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加藤先生とメンバー

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なな山の春の景色を愛でる-木工クラブ報告 [木工クラブ]

なな山緑地の会の皆さま

4月9日の木工クラブの活動、というよりはなな山緑地の春の様子を報告します。
今日は、寒い、と言っても、時折北風が吹くだけで、日差しもあって、快適な一日でした。
今日のなな山の主役は何と言っても広場のヤマザクラでしょう。
日を浴びて白く輝いていました。

広場のヤマザクラ.jpg
広場のヤマザクラ

今日はというか、今日も私はヒンメリ用のシノダケ切りをしたのですが、今日は、I田さんも加わって中の山で作業をしました。なな山のシノダケ・ヒンメリ作りも少しずつ広がってきています。うれしいことです。

広場に戻って、私はヒンメリ材づくり。日当たりの好い場所に、バケツを二つ並べて、鋏を動かすのが私の木工での仕事ぶり。
他のメンバーのM岡さん、I田さんとA田さんは、桜のフォークを丹念にやすりで磨く作業などをしました。

作業風景.jpg
作業風景

前回に続いて、なな山の様子レポートです。
なな山は、春の芽吹きでいっぱいです。

ヤブレガサは先週より更に頭をもたげていました。

頭をもたげたヤブレガサ.jpg
頭をもたげたヤブレガサ

キンランは、早いものは10センチくらいまで立ち上がっていました。
トラノオやヤマユリも姿を現していました。

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キンラン

エビネも枯葉の奥でほんの少し茎が上がってきていました。

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エビネ

私自身は、こんなふうになな山の春を味わったことが無かった、というか、興味を持つことなどなかったのですが、妙に今年は関心が湧くのです。
考えてみると、周りの人の影響ですね。
スミレのような小さな花に目を向ける人、様々な花芽の成長を観察して楽しむ人、それを探してなな山にわざわざ来る人、そんな人を眺めていると、つい「何、観ているんですか?」ってなるようです。

そういえば、今日はこんな人もみえました。
隣の帝京大学のものですが、「落ち葉を拾って好いですか?」と聞いてみえました。
落ち葉をどうするんだろうと思っていたら、「落ち葉についている細菌類を研究している」ということだそうです。いくつかの場所から落ち葉のサンプルを採取されていました。なな山は、そんな人にも出会う場所でした。

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落ち葉の細菌研究家

今日の「お気に入り」。
ヤマザクラの白い花とコナラの新緑のコラボレーションです。
こちらは、広場から西の山を見上げた写真。

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ヤマザクラとコナラのコラボ

こちらは、バス通りから中の山を見上げた写真。

バス通りから見上げた中の山.jpg
バス通りから見上げた中の山バス通りから見上げた中の山

以上、N山からの報告でした。

下の写真は、A田さんの撮影です。

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シノダケ・ヒンメリ62 多様な形:6角穴のトーラスの作り方【PDF版の公開】 [シノダケ・ヒンメリ]

これまで、4回にわたって、6角穴のトーラスの作り方などを紹介してきました。
どうしても、ブログでは、作り方の流れが細切れになっていると思いますので、今回、作り方だけをテキストとして作成してみました。印刷を想定して、PDF版にしました。
(PDF版をメディアにコピーしてコンビニに持ち込めば設置してあるコピー機で印刷することが出来ます。)

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6角穴のトーラス

実際には、ワイヤーの繋ぎ方などでいくつかコツのようなものがあるのですが、そこまでは、書ききれていません。

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6角穴のトーラス中入り

いつかの時点で講習のようなものを実施できればと考えていますが、どれだけの希望があるかも分からないことから現時点では話が進んでいません。

そのような視点からも取り敢えず作ってみたい方の参考になるのではないかと公開することにしました。
皆さんからご意見を頂けたらと考えています宜しくお願いします。

多面体のカタチ「トーラス構造体・六角穴のトーラスの作り方」
多面体のカタチ「トーラス構造体・六角穴のトーラスの作り方」(2019-04-07_01.pdf)


  N山さん

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コナラ(樹) -植物標本- [なな山緑地の植物標本]

植物標本は、植物がその時その場所に生えていたことの証であり、地域の自然環境の歴史的変化を知る唯一の手がかりとなっています。なな山緑地の会では、2016年より緑地内の植物調査を兼ねて牧野標本館へ寄贈するべく植物標本を作っています。
制作:なな山緑地の会 植物標本プロジェクト
同定協力:内野秀重さん

このコーナーでは、2016~2017年制作した標本を随時紹介していきます。原本をご覧になりたい方は、N原さんに声をかけてください。

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コナラ(樹)

採集日:
2016年4月19日
生育環境:
南斜面の落葉樹林
ノート:
胸高直径8cmほど
整理番号:
No. 094

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「山野草のごちそう」でお花見-木工クラブ報告 [木工クラブ]

なな山緑地の会の皆さま

4月2日の木工クラブの活動日の様子を報告します。
4月としては少し気温が低い中、定例の活動日とは違ったゆったりした一日を楽しみました。

今回は、二組の来訪者がありました。
最初の方は、M岡さんのご友人。かねてよりなな山緑地の中を歩きたいとの要望があっての来訪でした。丁度、定点観測に来ていたI井さんと一緒に、タマノカンアオイとキンランの様子を見るところから始めて、なな山をぐるりと一周されました。先週同様、ヤブレガサ、山桜、シュンランなど花の他、新緑の芽吹きを感じられ満足して帰られました。

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春のなな山散策

もう一組は、お昼時に見えました。
副市長のU野さんの奥さんとそのお友達で、先週、なな山でタンポポ、つくし、ヨモギなどを採取して行ったお礼ということで、写真のような料理を持ってきていただきました。
ヨモギは、寒天ゼリーと豆腐仕立てとヨモギ味噌。つくし、タンポポは酢漬け。シロツメクサはレモン味。それぞれに美味しくいただきました。

山野菜の料理.jpg
山野菜の料理

残念ながら、それぞれの味わいを伝えるのは難しく、みなさん「う~~ん」と唸るばかり。
薬膳料理ということでしたが、なな山のありふれた野草からの春の恵みを堪能することが出来ました。
私個人は、こんなことがあるから、木工クラブはやめられないわ、という気持ちになりました。

差し入れの薬膳料理.jpg
差し入れの薬膳料理

肝心の活動の方は、I田さんとN山は、ヒンメリ作り用のシノタケ刈りをしましたが、A田さんは、和田緑地の会計検査に中座と、予定していたことは充分に進みませんでしたが、そんなゆるさが木工クラブの好いところでしょうか。

美味しい料理を頂いて、「花見気分」に浸ることが出来ました。

色づき始めたなな山.jpg
色づき始めたなな山

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見ごろを迎えた山桜・下枝の花

次の定例の活動日まで二週間近くあるので、観に来ることが出来ない人たちのために、今日の山野草の写真コーナーです。

その頃にはどんなふうになっているのでしょうか。

顔を出してきたヤブレガサ.jpg
顔を出してきたヤブレガサ

ただ見事と感心するばかり・・

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シュンランの花

ところで、午後は風が冷たく、シノダケのカットが終わると早々に引き上げてきました。
新緑が日一日と進むなな山から、木工クラブの報告でした。
   N山さん

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【イベント・活動紹介】 明星学苑高等学校ボランティア活動 [なな山だより]

日にち:12月15日(土)

今回初めて、明星学苑高等学校の生徒90名がボランティアで里山の保全活動をなな山で行いました。最初は山を回りながら、なな山の会員より里山についての説明を受け、その後は班に分かれて、落ち葉かき、木工体験等の作業を体験しました。最初は戸惑いながらでしたが、徐々に作業にも慣れていき、落ち葉かきはたくさんの人数で作業したため山がとてもきれいになりました。生徒さんからの感想文の一部を紹介します。

1 今回のボラボランティアで気づいたこと、わかったこと。
・所々でビルが沢山ある場所もあれば、木が沢山ある場所もあって、私の家の近くは山があるので親近感が湧いた部分もあったのですが、実際の保全活動はやったことがなかったので、どうやって山を守っていくのか初めて学べました。行く前は、すこし楽なのかなとか、すぐ終わりそうな仕事だなと思っていたのですが、3クラスの人数でも一人一人大変だと思うくらいきつかったし、でも、楽しい仕事もあってやり甲斐のある仕事だと思いました。湿ったところで、木の丸太に菌を打ってキノコを作っていたのを見せていただいて、私のお家にも家の裏でキノコを作っていたので、どのような環境でどのように作ればキノコを作れるのか初めて知ることができました。

2 今回のボランティア活動の経験を今後どのように活かしたいか。
・今回のボランティアで体験して、人の為になっているようで爽快感を感じたし楽しかった。今後は、もっと長い期間でしっかりと取り組んでみたい。また、オリンピックのボランティアを2020年に申し込んだので、当選したら一生懸命取り組みたい。災害のボランティアも挑戦したいと思う。
・生物選択として、これから学んだことを自分の進んだ道で活用できる点は十分に使っていきたいと思った。自然の循環を、人間の手でより都合良くしていくことにやや疑問は残るが、木も含めた自然全体が豊かになればいいと思った。

3 今回のボランティア活動の感想
・生物で学んだことも考えながらやってきたので、教科書で読んだことと合致したこともあり、面白かった。
・今回、丸太切り、落ち葉掃き、枯れ葉集めなど全てのことをやらせていただいて、丸太切りなどは小学生ぶりだったので、とても楽しかったです。だけど丸太1つ切ることや、山の斜面の中で落ち葉を履くことが大変と感じ、改めて普段綺麗にしてくださっている方はすごいんだなと思ったのと、それをボランティアでやってくださっていることにすごく感動しました。私もそのようにボランティアを率先してやれるような人になれるように近くのボランティアから参加して行きたいです。
・一見、枝を拾うという事は単純作業のように見えるけれど、想像以上に、斜面が急だったので、滑らないか、落ちないか心配で怖かった。そして丸太切りでは、のこぎりで丸太を切った。日本と海外で、のこぎりの使い方のポイントが異なる事を説明された。日本ののこぎりは、引くときに力を入れるのがポイントでそれは知っていたので、実践してみたところ、結構力が必要で腕が痛くなったが、指導員の人に褒められて嬉しかった。
       「なな山だより」45号より

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挨拶となな山の説明

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西の山見学

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落葉掃き

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鋸の使い方練習

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