小林健人さん(長池公園副園長)を迎えてなな山緑地自然観察会の実施(2020/2/5) [イベント]
感想を含めて報告します。
N原さんの熱意で、小林健人さんをお迎えしての観察会、短時間参加を含め11人の参加で行われました。
この日、日中は日差しも強く、ほかほか陽気で観察には大変良い気候でした。
この観察会のお知らせで、小林さんを「昆虫の専門家ですが、動植物全般に詳しい方」と案内したのですが、ご本人の自己紹介で、「植物が専門、中でもシダに深い関心を寄せていて、鳥・哺乳動物・昆虫にも関しても詳しい」という事でした。そして「首都大学東京・牧野標本館の加藤先生にはフィールドで指導を受けたりして、それ以来深くお付き合いをしている」とのことで私たちの作った植物標本についてもご存じで、深い関心を示されていました。
なな山の紹介写真パネルを広げ説明している間にも、小林さんの目は、早くも飾られているシノダケ・ヒンメリや、コウヤボウキの箒づくりに注がれています。発生材を処分している土留めに積まれた半腐食丸太へと虫探しに動いて、早速フユシャクガを見つけました。
なな山緑地の活動と豊かな自然に興味深さを感じたようです。
いつものように西の谷から観察開始です。
植物はどうしてもシダに目がいってしまうとのこと。キバナアキギリの群生地は、ミゾシダにも好条件で、この場所のように一緒に生えていることが多い。フモトシダは乾燥地に、オオバイノモトソウも多い。そして、ゼンマイやツクシを考えると分かりやすいが、シダ類は根茎があり、それから出る葉は胞子葉と栄養葉に分けられる。胞子葉は、胞子を付ける葉で上へと伸び、繁殖を進める。栄養葉は、胞子を付けないが、葉を広げて光合成を促進し成長を助ける。
トウゴクシダ、ベニシダの仲間は多い。サイハイラン、エビネの株が多いのも注目された。
葉を落としたコナラの高木の梢に、エナガ、ヤマガラが飛び交う。エナガ5g、ヤマガラ10gの体重。エナガはその長い尾を除けば鳥の中では最小の部類。
西の山に登っていく。
コウヤボウキ、オケラが群生しているのはヤマの良き保全の見本となり、緩やかな南傾斜地が草刈りされていることと、まだ花芽さえつけていない葉から、ニオイタチツボスミレの群生地であることを見抜いていた。
アオゲラを発見。コナラの大木に登ってはつつき、反対側に回ってはつつき、比較的見やすい位置でのアオゲラの行動をじっくりと見ることが出来た。私には感じられなかったが、ウグイスやシロハラの地鳴きが聞こえたそうで、その鳴き声や梢の鳥の声が一瞬騒ぐ時、上空にはオオタカの姿があった事に小林さんは気が付いたそうだ。
ムラサキシキブに比べヤブムラサキが多いのもこの緑地の特徴といってもいいそうだ。
灌木の小枝にいくつかのハラビロカマキリの卵嚢を見つける。
中の谷のワニグチソウは、多摩丘陵では数少ない群生地だ。冬の間に、シノダケ等の草刈りの管理が必要であるとのこと。早速実施したいと思う。ホウチャクソウが群生する場所が、今はセントウソウに覆われている。これも貴重だとのこと。
昼食後、小林さんは一人中の谷のシダ調査に入る。30分後希少種の発見と興奮気味に戻ってきた。コバノイシカグマ・ギフベニシダは多摩市初記録。アスカイノデ・トウゴクシダ・ハシゴシダは多摩市では稀な種である。
このように最後は、シダ植物の奥深さを、じっくり観察する時間となった。これを記録する時点になっては、その区別・見分けは私にはほとんどつかない。
しかし、さすが小林さん。あらためて観察できたすべての生き物をまとめて送っていただいた。今後の貴重な資料となることだろう。
季節を変えて再びこの地へ足を運びたいとも望んでいる。その時を、大いに期待した。
相田さん
西の谷奥
西の山でアオゲラ
中の谷 シダ観察
中の谷 希少シダの芽生え(名前は?説明受けたのですが)
中の谷 美しいシダ(名前は何でしたっけ)
最後の集合写真
N原さんの熱意で、小林健人さんをお迎えしての観察会、短時間参加を含め11人の参加で行われました。
この日、日中は日差しも強く、ほかほか陽気で観察には大変良い気候でした。
この観察会のお知らせで、小林さんを「昆虫の専門家ですが、動植物全般に詳しい方」と案内したのですが、ご本人の自己紹介で、「植物が専門、中でもシダに深い関心を寄せていて、鳥・哺乳動物・昆虫にも関しても詳しい」という事でした。そして「首都大学東京・牧野標本館の加藤先生にはフィールドで指導を受けたりして、それ以来深くお付き合いをしている」とのことで私たちの作った植物標本についてもご存じで、深い関心を示されていました。
なな山の紹介写真パネルを広げ説明している間にも、小林さんの目は、早くも飾られているシノダケ・ヒンメリや、コウヤボウキの箒づくりに注がれています。発生材を処分している土留めに積まれた半腐食丸太へと虫探しに動いて、早速フユシャクガを見つけました。
なな山緑地の活動と豊かな自然に興味深さを感じたようです。
いつものように西の谷から観察開始です。
植物はどうしてもシダに目がいってしまうとのこと。キバナアキギリの群生地は、ミゾシダにも好条件で、この場所のように一緒に生えていることが多い。フモトシダは乾燥地に、オオバイノモトソウも多い。そして、ゼンマイやツクシを考えると分かりやすいが、シダ類は根茎があり、それから出る葉は胞子葉と栄養葉に分けられる。胞子葉は、胞子を付ける葉で上へと伸び、繁殖を進める。栄養葉は、胞子を付けないが、葉を広げて光合成を促進し成長を助ける。
トウゴクシダ、ベニシダの仲間は多い。サイハイラン、エビネの株が多いのも注目された。
葉を落としたコナラの高木の梢に、エナガ、ヤマガラが飛び交う。エナガ5g、ヤマガラ10gの体重。エナガはその長い尾を除けば鳥の中では最小の部類。
西の山に登っていく。
コウヤボウキ、オケラが群生しているのはヤマの良き保全の見本となり、緩やかな南傾斜地が草刈りされていることと、まだ花芽さえつけていない葉から、ニオイタチツボスミレの群生地であることを見抜いていた。
アオゲラを発見。コナラの大木に登ってはつつき、反対側に回ってはつつき、比較的見やすい位置でのアオゲラの行動をじっくりと見ることが出来た。私には感じられなかったが、ウグイスやシロハラの地鳴きが聞こえたそうで、その鳴き声や梢の鳥の声が一瞬騒ぐ時、上空にはオオタカの姿があった事に小林さんは気が付いたそうだ。
ムラサキシキブに比べヤブムラサキが多いのもこの緑地の特徴といってもいいそうだ。
灌木の小枝にいくつかのハラビロカマキリの卵嚢を見つける。
中の谷のワニグチソウは、多摩丘陵では数少ない群生地だ。冬の間に、シノダケ等の草刈りの管理が必要であるとのこと。早速実施したいと思う。ホウチャクソウが群生する場所が、今はセントウソウに覆われている。これも貴重だとのこと。
昼食後、小林さんは一人中の谷のシダ調査に入る。30分後希少種の発見と興奮気味に戻ってきた。コバノイシカグマ・ギフベニシダは多摩市初記録。アスカイノデ・トウゴクシダ・ハシゴシダは多摩市では稀な種である。
このように最後は、シダ植物の奥深さを、じっくり観察する時間となった。これを記録する時点になっては、その区別・見分けは私にはほとんどつかない。
しかし、さすが小林さん。あらためて観察できたすべての生き物をまとめて送っていただいた。今後の貴重な資料となることだろう。
季節を変えて再びこの地へ足を運びたいとも望んでいる。その時を、大いに期待した。
相田さん
西の谷奥
西の山でアオゲラ
中の谷 シダ観察
中の谷 希少シダの芽生え(名前は?説明受けたのですが)
中の谷 美しいシダ(名前は何でしたっけ)
最後の集合写真
御礼と主な観察の記録 - 講師・小林さんからの報告 【なな山緑地観察会(2020.2.5)】 [イベント]
なな山緑地の会 N原さま , A田さま
長池公園の小林健人です。
先日5日のなな山緑地観察会では、大変お世話になりました。
なな山緑地の豊かさはもちろんのこと、その貴重な自然資源を守り、活用し続けておられる皆さまの姿に感動致しました。
また、会の皆さまのあたたかいお心遣いにも感謝申し上げます。
花の季節にもぜひまた訪問させていただければと思っております。
さて、当日は思いがけず珍しいシダをいくつか発見できて私自身も興奮してしまったのですが、最初のほう(谷の奥)で確認した「エンシュウベニシダ(?)」としていたものは、後ほど改めて検討した結果、午後に別の場所で確認したギフベニシダと同一である可能性が高いと判断しました。
見た目はまるで別物のようですが、ギフベニシダというシダは日陰と日向、石垣と樹林下といった環境の違いで大きさや印象、形も大きく変異がある不思議な種類なのです。
詳しくはまたの機会にと思いますが、せっかく設置していただいた「エンシュウベニシダ」のラベルも「不明ベニシダ類」あるいは「ギフベニシダ(?)」という表記に書き換えておいていただけましたら幸いです。
早とちりでお手数をおかけしてしまい申し訳ありません。
ちなみにコバノイシカグマ付近で見つかった2個体は正真正銘のギフベニシダですので、こちらの名札に「?」は必要ありません。
長くなりましたが、最後に昨日の観察会の記録種を下記のとおりまとめておきましたのでどうぞご活用下さい。
長池公園自然館 小林健人
【2/5(水)多摩市和田なな山緑地の主な観察記録】
●特筆されるシダ植物
コバノイシカグマ(多摩市初記録・東京都RDB南多摩CR指定)
ギフベニシダ(多摩市初記録・東京都RDB南多摩EN指定)
ナンゴクナライシダ(多摩市希産種・東京都RDB南多摩VU指定)
アスカイノデ(多摩市ではやや稀な種・東京都RDB南部VU指定)
トウゴクシダ(多摩市ではやや稀な種・東京都RDB南部NT指定)
ハシゴシダ(多摩市ではやや稀な種)
●他に確認したシダ植物
スギナ、カニクサ、フモトシダ、オオバノイノモトソウ、ナガバヤブソテツ、テリハヤブソテツ、オクマワラビ、クマワラビ、ベニシダ、オオベニシダ、ヤマイタチシダ、オオイタチシダ、リョウメンシダ、イノデ、ミゾシダ、ノキシノブ
●その他の動植物
野草:セントウソウ、イチヤクソウ、オケラ、コウヤボウキ、リンドウ、タマノカンアオイ、ヒゴスミレ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、アマチャヅル、ヤエムグラ、オオイヌノフグリ、キランソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ノゲシ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、ノガリヤス、ススキ、ナキリスゲ、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲ、モエギスゲ、メアオスゲ、ヤブミョウガ、ヤマユリ、オモト、キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ナガバジャノヒゲ、ヤブラン、ヤマホトトギス、タイワンホトトギス、コクラン、シュンラン、エビネ、サイハイラン、アズマネザサ
樹木:ネジキ、アセビ、リョウブ、アオハダ、コブシ、ホオノキ、センダン、タブノキ、クスノキ、クロモジ、ヤマコウバシ、ネズミモチ、トウネズミモチ、マユミ、ウグイスカグラ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、ウラゲエンコウカエデ、イロハモミジ、シャリンバイ、ナンテン、ヒイラギナンテン、ビワ、ヤブツバキ、ハリギリ、カクレミノ、ヤツデ、キヅタ、テイカカズラ、スイカズラ、シラカシ、スダジイ、オオシマザクラ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、ウメ、ヤブコウジ、カラタチバナ、センリョウ、マンリョウ、コナラ、クヌギ、エノキ、ケヤキ、エゴノキ、ゴンズイ、ヒサカキ、イヌツゲ、アオキ、シュロ、ヒノキ、スギ、アカマツ
野鳥:オオタカ、アオゲラ、コゲラ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ウグイス(地鳴き)、シロハラ(地鳴き)、ヒヨドリ、キジバト
哺乳類:アズマモグラ(痕跡)、ニホンアナグマ(痕跡)
昆虫:フユシャクの一種、ハラビロカマキリ(卵嚢)
以上
アオゲラ
ギフベニシダ
長池公園の小林健人です。
先日5日のなな山緑地観察会では、大変お世話になりました。
なな山緑地の豊かさはもちろんのこと、その貴重な自然資源を守り、活用し続けておられる皆さまの姿に感動致しました。
また、会の皆さまのあたたかいお心遣いにも感謝申し上げます。
花の季節にもぜひまた訪問させていただければと思っております。
さて、当日は思いがけず珍しいシダをいくつか発見できて私自身も興奮してしまったのですが、最初のほう(谷の奥)で確認した「エンシュウベニシダ(?)」としていたものは、後ほど改めて検討した結果、午後に別の場所で確認したギフベニシダと同一である可能性が高いと判断しました。
見た目はまるで別物のようですが、ギフベニシダというシダは日陰と日向、石垣と樹林下といった環境の違いで大きさや印象、形も大きく変異がある不思議な種類なのです。
詳しくはまたの機会にと思いますが、せっかく設置していただいた「エンシュウベニシダ」のラベルも「不明ベニシダ類」あるいは「ギフベニシダ(?)」という表記に書き換えておいていただけましたら幸いです。
早とちりでお手数をおかけしてしまい申し訳ありません。
ちなみにコバノイシカグマ付近で見つかった2個体は正真正銘のギフベニシダですので、こちらの名札に「?」は必要ありません。
長くなりましたが、最後に昨日の観察会の記録種を下記のとおりまとめておきましたのでどうぞご活用下さい。
長池公園自然館 小林健人
【2/5(水)多摩市和田なな山緑地の主な観察記録】
●特筆されるシダ植物
コバノイシカグマ(多摩市初記録・東京都RDB南多摩CR指定)
ギフベニシダ(多摩市初記録・東京都RDB南多摩EN指定)
ナンゴクナライシダ(多摩市希産種・東京都RDB南多摩VU指定)
アスカイノデ(多摩市ではやや稀な種・東京都RDB南部VU指定)
トウゴクシダ(多摩市ではやや稀な種・東京都RDB南部NT指定)
ハシゴシダ(多摩市ではやや稀な種)
●他に確認したシダ植物
スギナ、カニクサ、フモトシダ、オオバノイノモトソウ、ナガバヤブソテツ、テリハヤブソテツ、オクマワラビ、クマワラビ、ベニシダ、オオベニシダ、ヤマイタチシダ、オオイタチシダ、リョウメンシダ、イノデ、ミゾシダ、ノキシノブ
●その他の動植物
野草:セントウソウ、イチヤクソウ、オケラ、コウヤボウキ、リンドウ、タマノカンアオイ、ヒゴスミレ、ニオイタチツボスミレ、タチツボスミレ、アマチャヅル、ヤエムグラ、オオイヌノフグリ、キランソウ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ノゲシ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、ノガリヤス、ススキ、ナキリスゲ、ミヤマカンスゲ、ヒメカンスゲ、モエギスゲ、メアオスゲ、ヤブミョウガ、ヤマユリ、オモト、キチジョウソウ、ジャノヒゲ、ナガバジャノヒゲ、ヤブラン、ヤマホトトギス、タイワンホトトギス、コクラン、シュンラン、エビネ、サイハイラン、アズマネザサ
樹木:ネジキ、アセビ、リョウブ、アオハダ、コブシ、ホオノキ、センダン、タブノキ、クスノキ、クロモジ、ヤマコウバシ、ネズミモチ、トウネズミモチ、マユミ、ウグイスカグラ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、ウラゲエンコウカエデ、イロハモミジ、シャリンバイ、ナンテン、ヒイラギナンテン、ビワ、ヤブツバキ、ハリギリ、カクレミノ、ヤツデ、キヅタ、テイカカズラ、スイカズラ、シラカシ、スダジイ、オオシマザクラ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、ウメ、ヤブコウジ、カラタチバナ、センリョウ、マンリョウ、コナラ、クヌギ、エノキ、ケヤキ、エゴノキ、ゴンズイ、ヒサカキ、イヌツゲ、アオキ、シュロ、ヒノキ、スギ、アカマツ
野鳥:オオタカ、アオゲラ、コゲラ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ウグイス(地鳴き)、シロハラ(地鳴き)、ヒヨドリ、キジバト
哺乳類:アズマモグラ(痕跡)、ニホンアナグマ(痕跡)
昆虫:フユシャクの一種、ハラビロカマキリ(卵嚢)
以上
アオゲラ
ギフベニシダ
アオゲラ、珍しいシダを発見! - なな山緑地の植物観察会 報告(2020.2.5) [イベント]
2月5日(水)に長池公園副園長 小林健人さんを講師としてお迎えして、なな山緑地の植物観察会が開催さてました。
当日は晴れて春のような温かさに恵まれました。
朝10時には、なな山のメンバー10人がそろって、小林副園長をお迎えしました。小林さんは大学で植物を学ばれましたが、鳥類にも造詣が深く自ら撮影された鳥の写真で「おさんぽ鳥図鑑」のパンフを発刊されており、3月には長池で野鳥観察会を催される予定です。
八王子、多摩の公園、緑地となな山の周辺の緑地の環境の説明を頂き、観察会に移りました。
西の谷→西の山→中の谷→東の山→中の山→中の谷→西の山のコースで回りました。
途中では、植物と鳥類の関して豊富な知識を披露され、その興味深いご説明に時間のたつのを忘れるほどでした。
中の山ではアオゲラを双眼鏡で観察することができました。
植物では、特にシダ類に関して胞子を出す葉と養分を作る葉があることなど興味深いご説明があり、また珍しいシダを見つけるなど興味尽きない時間でした。1時近くまでになりましたが、午前中の観察を終わり、昼食。
午後も珍しいシダを中心に観察を続け、午後2時半頃終了しました。
とても、楽しい時間を過ごすことができました。
小林副園長には、植物がたくさん見られる季節にまた来ていただけるよう願っております。
K田さん
小林副園長
植物の観察
珍しいシダ発見
当日は晴れて春のような温かさに恵まれました。
朝10時には、なな山のメンバー10人がそろって、小林副園長をお迎えしました。小林さんは大学で植物を学ばれましたが、鳥類にも造詣が深く自ら撮影された鳥の写真で「おさんぽ鳥図鑑」のパンフを発刊されており、3月には長池で野鳥観察会を催される予定です。
八王子、多摩の公園、緑地となな山の周辺の緑地の環境の説明を頂き、観察会に移りました。
西の谷→西の山→中の谷→東の山→中の山→中の谷→西の山のコースで回りました。
途中では、植物と鳥類の関して豊富な知識を披露され、その興味深いご説明に時間のたつのを忘れるほどでした。
中の山ではアオゲラを双眼鏡で観察することができました。
植物では、特にシダ類に関して胞子を出す葉と養分を作る葉があることなど興味深いご説明があり、また珍しいシダを見つけるなど興味尽きない時間でした。1時近くまでになりましたが、午前中の観察を終わり、昼食。
午後も珍しいシダを中心に観察を続け、午後2時半頃終了しました。
とても、楽しい時間を過ごすことができました。
小林副園長には、植物がたくさん見られる季節にまた来ていただけるよう願っております。
K田さん
小林副園長
植物の観察
珍しいシダ発見
なな山緑地の観察会のお知らせ [イベント]
皆さん
相田です
会員の皆様を対象にして、昆虫、植物をメインにした観察会のお知らせです。
N原会員の尽力により、長池公園副園長小林健人さんがなな山緑地に来ていただけることになりました。
昆虫を得意としていますが、動物・植物の広範囲に活躍されている方です。
下記により実施します。ご都合の許す方は是非ご参加ください。
参加人数をおおよそ、あらかじめ把握したいと思いますので、希望者は相田まで申し出てください。
記
2月5日(水曜日) 午前10時30分~午後2時30分程度
昼食弁当持参で、食事しながらの歓談を含みます。
また、1月26日の定例活動日、相田は出席できませんので、皆様にご案内をよろしくお願いします。
相田です
会員の皆様を対象にして、昆虫、植物をメインにした観察会のお知らせです。
N原会員の尽力により、長池公園副園長小林健人さんがなな山緑地に来ていただけることになりました。
昆虫を得意としていますが、動物・植物の広範囲に活躍されている方です。
下記により実施します。ご都合の許す方は是非ご参加ください。
参加人数をおおよそ、あらかじめ把握したいと思いますので、希望者は相田まで申し出てください。
記
2月5日(水曜日) 午前10時30分~午後2時30分程度
昼食弁当持参で、食事しながらの歓談を含みます。
また、1月26日の定例活動日、相田は出席できませんので、皆様にご案内をよろしくお願いします。
南鶴牧小のお楽しみ会と山仕舞いの予定について [イベント]
皆さん
相田です
今年もだいぶ押し詰まってきました。
この1年、大変お世話になりました。ありがとうございました。
残りの予定のお知らせです。
明日21日(土)
南鶴牧小学校の「なな山観察とお楽しみの会」です。9時30分から12時30分。
ブランコ、落ち葉滑り、木工など楽しんで昼食を食べる帰ります。
一緒に楽しみたい方、歓迎します。
続いて、13時30頃から明後日の餅つきの準備をします。
・臼、杵の水洗い。6kgのもち米とぎ。かまど薪準備
・テント設営
などを4時ごろまで行いたいと思います。時間を許す方の協力をお願いします。
22日(日)定例活動
9時から周辺道路の落ち葉掃きを11時頃まで。
同時に、何人かで、餅つき・豚汁の準備
11時頃から餅つき開始。1.4kgづつ4臼の予定です。
多数のご参加をお待ちしています。
出来上がった臼と杵
相田です
今年もだいぶ押し詰まってきました。
この1年、大変お世話になりました。ありがとうございました。
残りの予定のお知らせです。
明日21日(土)
南鶴牧小学校の「なな山観察とお楽しみの会」です。9時30分から12時30分。
ブランコ、落ち葉滑り、木工など楽しんで昼食を食べる帰ります。
一緒に楽しみたい方、歓迎します。
続いて、13時30頃から明後日の餅つきの準備をします。
・臼、杵の水洗い。6kgのもち米とぎ。かまど薪準備
・テント設営
などを4時ごろまで行いたいと思います。時間を許す方の協力をお願いします。
22日(日)定例活動
9時から周辺道路の落ち葉掃きを11時頃まで。
同時に、何人かで、餅つき・豚汁の準備
11時頃から餅つき開始。1.4kgづつ4臼の予定です。
多数のご参加をお待ちしています。
出来上がった臼と杵
植物標本展の報告書が出た! 美しく読みやすい! [イベント]
昨年2018年11月に開催された、「なな山緑地の植物標本展」の報告書が出来ました。
なな山だより45号でも一部、標本展について紹介しましたが、今回は標本展開催にあたっての記録として作成したものです。関係部署へ配布される予定となっています。
中には標本展で展示された作品50点すべてが掲載されています。標本の写真と生育しているときの写真、植物の説明、コメントを載せました。とてもきれいです。ぜひご覧ください。
I田さん
標本展報告書 表紙
植物標本展の概要(1ページ )
展示作品(2ページ)
講座と標本作製者の声(19ページ)
会場構成(23ページ)
※報告書のPDFファイルは近々ダウンロードできるようにします。
なな山だより45号でも一部、標本展について紹介しましたが、今回は標本展開催にあたっての記録として作成したものです。関係部署へ配布される予定となっています。
中には標本展で展示された作品50点すべてが掲載されています。標本の写真と生育しているときの写真、植物の説明、コメントを載せました。とてもきれいです。ぜひご覧ください。
I田さん
標本展報告書 表紙
植物標本展の概要(1ページ )
展示作品(2ページ)
講座と標本作製者の声(19ページ)
会場構成(23ページ)
※報告書のPDFファイルは近々ダウンロードできるようにします。
植物標本展、朝日新聞「朝日マリオン」に掲載されました! [イベント]
植物標本展が、朝日新聞11月7日朝刊「朝日マリオン」にシュンランの写真付きで掲載されました。
「たま広報」(多摩市)11月5日号には、タマノカンアオイの写真付きで紹介されています。
「タウンニュース多摩版」11月1日号にも掲載されました。
https://www.townnews.co.jp/0306/2018/11/01/455401.html
「たま広報」(多摩市)11月5日号には、タマノカンアオイの写真付きで紹介されています。
「タウンニュース多摩版」11月1日号にも掲載されました。
https://www.townnews.co.jp/0306/2018/11/01/455401.html
●タイトル:
明日へ繋ぐ里山の記録
●サブタイトル:
多摩市なな山緑地の植物標本展
●開催日時:
2018年11月7日(水)~18日(日)
9~16時 会期中休館日なし
9~16時 会期中休館日なし
●開催場所:
牧野標本館 別館 TMUギャラリー
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
●最寄駅:
京王相模原線 南大沢駅より徒歩13分
車の利用はご遠慮下さい
車の利用はご遠慮下さい
●問合わせ先:
TEL.090-4672-9038(なな山緑地の会/相田)
●共催:
牧野標本館、なな山緑地の会
●講座 :
「植物標本の世界」他
●講師:
加藤英寿助教(首都大学東京)
●日時:
11月11日(日)13:30~16:00
●場所:
TMUギャラリー「実習・講義室」
●定員:
先着30名、13時受付開始
植物標本展 準備完了! [イベント]
いよいよ明日11月7日から開幕! 「明日へ繋ぐ里山の記録」-多摩市なな山緑地の植物標本展- [イベント]
なな山で採集してきた植物の標本展が、明日11月7日(水)から開催されます。里山で育った美しい植物が標本になっています。ぜひお越しください!
●タイトル:
明日へ繋ぐ里山の記録
●サブタイトル:
多摩市なな山緑地の植物標本展
●開催日時:
2018年11月7日(水)~18日(日)
9~16時 会期中休館日なし
9~16時 会期中休館日なし
●開催場所:
牧野標本館 別館 TMUギャラリー
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
●最寄駅:
京王相模原線 南大沢駅より徒歩13分
車の利用はご遠慮下さい
車の利用はご遠慮下さい
●問合わせ先:
TEL.090-4672-9038(なな山緑地の会/相田)
●共催:
牧野標本館、なな山緑地の会
●講座 :
「植物標本の世界」他
●講師:
加藤英寿助教(首都大学東京)
●日時:
11月11日(日)13:30~16:00
●場所:
TMUギャラリー「実習・講義室」
●定員:
先着30名、13時受付開始
なな山植物標本展「明日へ繋ぐ里山の記録」のチラシ完成! [イベント]
11月7日(水)から18日(日)まで牧野標本館 別館 TMUギャラリーで開催予定の多摩市なな山緑地の植物標本展「明日へ繋ぐ里山の記録」のチラシが完成しました。ご覧いただいているでしょうか。準備は着々と進んでいます。
このチラシは実にシンプルです。それは、メインの植物標本を美しく見せたい、との想いからです。標本写真は一眼デジカメで撮影したもので、サイズ6,876×9,953、容量7.8MBという超高解像度、照明もバッチリです。当初そのまま使おうとしましたが、貼ってあるラベルなどはいらないのでは? と消し始めたのが、泥沼にはまり込むきっかけでした。消したあとの白と、写真に写った標本台紙の白は異なり、見た目に違和感が目立ちます。標本を白く抜いてみると、実に標本が映えてきます。これを目にしたら、切り抜くしかないでしょう。ということで、標本の切り抜きに着手しました。
画像編集ソフトには、色や明るさ、コントラストの違いを認識して自動で境界線を引くツールがありますが、光が当たる部分では境界が明瞭でも、影になる部分は曖昧で、手動で境界を指定する必要があります。元来、植物の葉っぱや茎、根などは細かく入り組んでいてまっすぐな線はありません。こんなに大きい画像ですが、通常の作業で200%、ちょっと込み入った部分は400%や800%に拡大して境界を指定します。拡大しすぎると、標本の実体を見間違えて切り抜く可能性があり、50%などに下げて全体像を確認することも欠かせません。茎や根をとめているマスキングテープに光が当たると、その端が台紙に馴染んで識別不能になるところもあります。境界自動認識ツールを使いながら、境界点をひたすらクリックして境界を指定していきます。クリックの連続で右手首が固まってしまうこともあり、途中でめげてしまい断念しようとしましたが、「美しく見せたい」の想いで続行。小さいエリアを指定して切り抜きますが、その間は集中しっぱなし。手と目だけでなく、頭も固まってしまいます。
こんな集中作業を続けて、やっと1点の切り抜きが終了します。1点目のカントウタンポポで6時間、リンドウで2時間半。圧巻はシュンランでなんと8時間、タマノカンアオイで7時間半です。3日間、切り抜き作業に没頭しました。
切り抜きの最後は、切り抜いてできたギザギザを周囲に馴染ませてなめらかにします。見た目に気づかないはずですが、このギザギザは標本のイメージを硬くしてしまいます。この作業にもツールがあり、4ピクセル馴染ませました。
この作業でできたデータを貼り付けたチラシの容量は、なんと83MB(PDF)。メール添付もできないので、縮小版を作りチェックしてもらいました。と、ここまでは想定内。最後にオンデマンド印刷に依頼したら、印刷機では2.5MB程度あれば高精細で、それ以上のデータを印刷しても、印刷品質として変わらないらしいことが判明。写真の解像度を少し下げてから切り抜けば作業効率もよかった、ということでした。先を読まずに猪突猛進はいけません。
シュンランの標本写真(縮小版)
切り抜き後の画像(縮小版)
このチラシは実にシンプルです。それは、メインの植物標本を美しく見せたい、との想いからです。標本写真は一眼デジカメで撮影したもので、サイズ6,876×9,953、容量7.8MBという超高解像度、照明もバッチリです。当初そのまま使おうとしましたが、貼ってあるラベルなどはいらないのでは? と消し始めたのが、泥沼にはまり込むきっかけでした。消したあとの白と、写真に写った標本台紙の白は異なり、見た目に違和感が目立ちます。標本を白く抜いてみると、実に標本が映えてきます。これを目にしたら、切り抜くしかないでしょう。ということで、標本の切り抜きに着手しました。
画像編集ソフトには、色や明るさ、コントラストの違いを認識して自動で境界線を引くツールがありますが、光が当たる部分では境界が明瞭でも、影になる部分は曖昧で、手動で境界を指定する必要があります。元来、植物の葉っぱや茎、根などは細かく入り組んでいてまっすぐな線はありません。こんなに大きい画像ですが、通常の作業で200%、ちょっと込み入った部分は400%や800%に拡大して境界を指定します。拡大しすぎると、標本の実体を見間違えて切り抜く可能性があり、50%などに下げて全体像を確認することも欠かせません。茎や根をとめているマスキングテープに光が当たると、その端が台紙に馴染んで識別不能になるところもあります。境界自動認識ツールを使いながら、境界点をひたすらクリックして境界を指定していきます。クリックの連続で右手首が固まってしまうこともあり、途中でめげてしまい断念しようとしましたが、「美しく見せたい」の想いで続行。小さいエリアを指定して切り抜きますが、その間は集中しっぱなし。手と目だけでなく、頭も固まってしまいます。
こんな集中作業を続けて、やっと1点の切り抜きが終了します。1点目のカントウタンポポで6時間、リンドウで2時間半。圧巻はシュンランでなんと8時間、タマノカンアオイで7時間半です。3日間、切り抜き作業に没頭しました。
切り抜きの最後は、切り抜いてできたギザギザを周囲に馴染ませてなめらかにします。見た目に気づかないはずですが、このギザギザは標本のイメージを硬くしてしまいます。この作業にもツールがあり、4ピクセル馴染ませました。
この作業でできたデータを貼り付けたチラシの容量は、なんと83MB(PDF)。メール添付もできないので、縮小版を作りチェックしてもらいました。と、ここまでは想定内。最後にオンデマンド印刷に依頼したら、印刷機では2.5MB程度あれば高精細で、それ以上のデータを印刷しても、印刷品質として変わらないらしいことが判明。写真の解像度を少し下げてから切り抜けば作業効率もよかった、ということでした。先を読まずに猪突猛進はいけません。
シュンランの標本写真(縮小版)
切り抜き後の画像(縮小版)
●タイトル:
明日へ繋ぐ里山の記録
●サブタイトル:
多摩市なな山緑地の植物標本展
●開催日時:
2018年11月7日(水)~18日(日)
9~16時 会期中休館日なし
9~16時 会期中休館日なし
●開催場所:
牧野標本館 別館 TMUギャラリー
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
東京都八王子市南大沢1-1 〒192-0397 首都大学東京内
牧野標本館事務室 TEL. 042-677-1111(内2790)
●最寄駅:
京王相模原線 南大沢駅より徒歩13分
車の利用はご遠慮下さい
車の利用はご遠慮下さい
●問合わせ先:
TEL.090-4672-9038(なな山緑地の会/相田)
●共催:
牧野標本館、なな山緑地の会
●講座 :
「植物標本の世界」他
●講師:
加藤英寿助教(首都大学東京)
●日時:
11月11日(日)13:30~16:00
●場所:
TMUギャラリー「実習・講義室」
●定員:
先着30名、13時受付開始