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内野秀重さんを迎えてのなな山植物観察会 [イベント]

5月24日(水)は、連日の暑さがおさまった初夏の一日でした。長池公園園長の内野秀重さんを迎えての植物観察会が午前10時~12時、参加者12人で行われました。

まずはサイハイランの群落です。「こんな大群落は見たことがない」と内野さんの感嘆の声。ヤマザクラが切られ通路が広くなったため、陽当たりのよい所ができ、陽当たりの善し悪しによって花の色がだいぶ異なっていました。
西の山の住宅寄りのアズマネザサの茂みの中で、先日発見したランの同定をお願いしたところ、昨年生えた「クロムヨウラン(黒無葉蘭)でしょう」とのことでした。菌従属栄養植物のため目立たないランですが、東京都の絶滅危惧Ⅱ類に指定されているランです。種子が飛んでいるので、今年の夏に花を確認できたら新発見です。
また、初めて聞く「ケヤブハギ」の名前、「ヤマウコギ」と「オカウコギ」の違いなど、今までは漠然と見ていた植物の葉の形や大きさ、毛深さなど専門的に見ていただき、1日で、なな山の植物は5種類も増えました。
中の山、東の山を一巡してから、外来種ばかりの西側斜面地で、ヤセウツボを観察しました。ヤセウツボはマメ科の植物と共生関係にあるので、傍らにはしっかりとムラサキツメクサやカラスノエンドウが生えているのが確認できました。

今回の観察会では、土中の多様な菌類、生物と共存している植物の生態系を感じ取ることができ、なな山を維持管理することがいかに重要かを感じました。
観察を終えて、内野さん絶賛のヤマザクラのテーブルで昼食にしたところ、Y元さんがなな山で採れた手作り茶を皆さんに振る舞って下さり、素敵なおまけ付きの植物観察会になりました。
 中原君代さん記

ムラサキツメクサ.jpg
ヤセウツボ(手前の茶色)の近くではムラサキツメクサが咲く

針金細工のようなクロムヨウラン?.jpg
針金細工のようなクロムヨウラン?

外来種ばかりの斜面地を歩く.JPG
外来種ばかりの斜面地を歩く

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