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涼風が吹き抜ける林間にセミの大合唱! [よもやま話]

作業の休憩時、水分を補給しながらの語らいは涼風に吹かれて心地よい。ふとセミの鳴き声がこだましていることに気づく。作業中はあまり気にならなかったのに。「セミの大合唱だ」と漏らすと、「セミによって鳴く時期が違う」と博物博士のS田さんが応えてくれる。「6月から鳴き始めるセミもいれば、8月頃になって鳴くものもいる。涼しくなった夕方に鳴くセミもいる」。暑い日中に鳴くというイメージがあるが、涼しい朝方や夕方に鳴くことが多いようだ。クマゼミのように夜泣きするものもいる。クマゼミとミンミンゼミは午前中に鳴く。両方とも同じ間隔で鳴くので、同じ場所・時刻で同時に鳴くことはなく、棲み分けているらしい。クマゼミの体がひとまわり大きいからか、ミンミンゼミは同じ場所にクマゼミがいると、譲って午後に鳴くようだ。

「アブラゼミはジジジジジと鳴く」とS田博士が話していると、「ヒグラシの鳴き方はカナカナ」と何でも博士のM崎さんが参戦。アブラゼミは夕方から日没後まで鳴く。油で揚げているような鳴き声から命名。暑いと思わせるセミの代表格だが、6月から鳴き始めるトップバッターだ。ヒグラシは涼しくなった日暮れ後に鳴くことから命名された。梅雨末期から鳴き始める。「ツクツクボウシは、ホーシチクチク、チョキイイヨ」とS田さんがたたみかける。ツクツクボーシといわないところが博士らしい。晩夏から初秋にかけて、夕方から日没後まで鳴く。

鳴くのは雄セミだけで求愛行動だ。大きい声にメスが寄ってくるというから、雄セミも命がけだ。羽で腹をこすり続け、その摩擦音を腹の中で共鳴させてボリュームを上げている。ところで、子どもの頃、成虫になって地上に現れたセミは1週間ほどで死んでしまうと教えられたが、実際はもっと長く1カ月以上生きているようだ。セミを飼育して1週間ほどで死んでしまうことから生まれた俗説らしい。

いろいろなセミの鳴き声を聞こう(子供の科学)
http://www.kodomonokagaku.com/magazine/cicada.php

アブラゼミ.jpg
アブラゼミ。写真提供:photoAC https://www.photo-ac.com

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クマゼミ。写真提供:photoAC https://www.photo-ac.com

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ツクツクボウシ。写真提供:photoAC https://www.photo-ac.com

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ヒグラシ。写真提供:photoAC https://www.photo-ac.com

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ミンミンゼミ。写真提供:photoAC https://www.photo-ac.com

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