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樹木調査奮闘記 - なな山だより [プレイバック]

2014年11月から始まった樹木総量調査は、正式には「多摩市公共緑地樹木総量把握調査業務委託」であるが、2016年1月末にすべてを修了しました。
午前・午後に分けて数えると合わせて45回に及ぶ大仕事でした。(午前1回、午後1回の計算としています)
胸高(1.2mの高さ)直径5cm以上、樹高2m以上が調査対象で総本数2,032本を数えました。

調査に参加した人は会員29人で延べ総数は224人です。実際になな山緑地の会で活動している会員はおよそ35人ですから83%の人が汗を流してくれたことになります。そして最後にはN原会員がデータの整理・地図上にプロットの労を担ってくれました。思い返してみると、皆さんほんとによくやってくれたと感謝いっぱいです。

平坦で足元のすっきりした調査し易いところは気持ちよく、楽しく調査は進みましたが、これは限られた場所だけで、急斜面やアズマネザサの藪に阻まれ立往生したこともたびたびでした。少し細い道でも付けてから始めればよかったかと思うことも多々ありました。
冬場の寒い時でも大汗をかくほどの奮闘が続きました。全身汗と藪のほこりにまみれたり、腰につけたナタ・ノコ・剪定バサミをヤブに取られて探し回ったり、蚊の出るころは腰につけた蚊取り線香を藪の中で見失い、必死で後戻り捜査をしたり。こんなことの繰り返しが続きました。
夏場の時期は、暑さや、蜂やその他の虫害を考え、この作業は厳しいものになることが予想されました。そこで、これを避けるため6月~9月の間は作業を中断しました。
5mの箱尺(スタッフ)を使っての樹高と枝張り測量、巻き尺に直径を換算した目盛りを書き込み胸高直径を測り、1本1本ナンバーをつけ、調査済みの黄色のテープを巻きます。そして調査票に詳細を書き込み、分割した拡大地図に樹木位置を書き込んでゆきました。後半の10回ぐらいは各々の樹木に接近しずらい場所が残り、藪に阻まれ箱尺の持ち込みもできず、これまでに培った眼力と感と気合いで樹高・枝張りを目測で計上していきました。既に皆、その域に達していたのでした。

今思うと、気の遠くなるような作業をとにかくも、やり遂げました。
この調査の成果を少し振り返ってみたいと思います。
樹木の種類はこれまでに84種を数えていましたが、今回の調査対象では53種類でした。その中で一本立ちに限って最も大きかったものは中の山のヤマザクラで直径70cmでした。直径50cmを超えるものは、コナラ・クヌギ・ヤマザクラ・ケヤキ・スギ・アカマツなど21本ありました。
全体を見ると、種類別では ヒサカキ610本 コナラ437本 ヒノキ152本 エゴノキ120本 ヤマザクラ117本 スギ111本 シラカシ108本 クヌギ90本であり、この8種類以外は多くても数10本程度です。
この調査結果をどう活用していくか、今後何年を目途に更新調査を行うかなど課題がたくさんありますが、今後に残る貴重な資料となることを期待しています。 
    A田さん 「なな山だより」37号より

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計画の説明

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樹高を測る

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テープを巻く

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樹木調査

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樹木調査

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樹木調査

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樹木調査

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総量調査

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樹木調査

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樹木調査(中の山)

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樹木調査の準備

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樹木調査(中の山奥へ)

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樹木調査

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樹木調査

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樹木調査最強メンバー

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樹木調査

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樹木調査

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※写真は「なな山だより」掲載のものに追加しています。

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