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山と蝶 [なな山だより]

親の介護を姉に替って主体的にするようになり、なな山にはスーパーの仕事が終わって弁当を持って食べに行く程度になってしまった。皆さんの汗かく姿を見て又実家に行く。
お袋のショートステイの間を利用して百名山は昨年、12座に登頂でき折返点を通過した。5月に登った荒島岳では春の女神ギフチョウが山頂で乱舞していた。登り始めた五合目で休んでいると陽の当たる山道の草に1匹の黄色の蝶が止まっていた。アゲハ?否ギフチョウである。生きている姿は高校以来である。近づいて観察すると逃げていくが又戻ってくる。後を登って来る人に「ギフチョウがいますよ!」と教えてあげても興味を示さず自分一人興奮していた。登り続けると次々とギフチョウが現れてくる。山頂に着くと広い草原にギフチョウがたくさん飛んでいる。丁度恋の季節なのか空中で追いかけっこしている。昼飯も忘れ夢のような情景に疲れも飛ぶ。
2日後の伊吹山は5月といえ初夏の日射しでキツイ山行であった。しかし登り始めてスキー場の草地に入ると白い蝶が足元に飛んでいる。モンシロチョウとは飛び方が少し違う。止まった時に見ると氷河時代の遺物ウスバシロチョウではないか。関西の高尾山的伊吹山にウスバシロチョウが草原を普通に飛び回っている。秩父まで採取に行った昔が懐かしい。
9月下旬木曽駒ケ岳から縦走し、ガスの切れ間から一瞬見えた空木岳は天空にそびえる姿で穂高や槍ヶ岳にも負けない圧倒的な存在感がある。翌朝下山した駐車場の広場にはアサギマダラチョウが飛び回っている。花や葉にとまっているチョウの羽を見るとマーキングされている個体は一頭もいなかった。長い南下の旅の途中に会えて幸運である。今年の山行計画も出来上がったが、どんな蝶に出会えるか楽しみである。
 A木(賢)さん  「なな山だより」40号より

ギフチョウ_2017-05-26.jpg
ギフチョウ

百名山伊吹山_2017-05-26.jpg
百名山伊吹山

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