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なな山緑地の「シノダケ・ヒンメリ」その10 リース【正5角形(10面体)9連リース】の作り方 [シノダケ・ヒンメリ]

リース完成.jpg
リース完成

今回は女性に人気(?)のシノダケ・ヒンメリ・リースです。
シノダケ・ヒンメリでリースを作る方法は何通りか考えれますが、ここでは「正5角形(10面体)9連リース」と呼んでいるリースの作り方を紹介します。この作品は、シノダケでヒンメリを作ろうと発案した一人である表良子さんが「直パイプのヒンメリ風リース」を参考に作ったものをコピーする中で作られました。

作り方は、作る人の勝手で作ることが出来るのがシノダケ・ヒンメリですが、多くの方に作って頂きたいと思ってマニュアル化したものです。このマニュアルの特徴は、「出来るだけワイヤーの本数を増やさないで作る」こととしました。手順2以降は、「四本のワイヤー」を継ぎ足しながら作るようにしてあります。
リングの連結までを3つの手順に書き分けていますが、最初「1つ目」と途中「2から8つ目」と最後「9つ目」で3つですが、その間には少しだけ違いがあるだけです。最初に4本にした後はワイヤーを繋ぎながら同じ作業を続けて進めていくと考えてください。基本的には、「時計回りで進める」。その結果、「正五角形を作り終える度に右下とその上に二本のワイヤーが出ている状態となる」を基本としています。

最後に、シングルとダブルの2つの形の部材寸法を示しました。リースのリング2つを重ねることで、リースに華やかさが加わります。どちらが好いというのではないので、好みに応じて作ってみて頂ければと思います。
なお、何度も言っていますが、「これ以外に作り方が無い」という訳ではありません。完成形を観ながら、自分の作り方で進めていただいて結構です。

●用意する部材(パーツ)の点数
リング(小)の場合
・リングを構成するパーツ(ここでは単に「パーツ」といいます)126本。写真のリースは、28㎜で作っています。
・固定用パーツ9本。写真のリースは、46㎜で作っています。これを別に用意します。

※以上は、1つの寸法の例で、辺の長さを変えることでリースの径の大きさを自在に変えて作ることが出来ます。

●作り方の大きな手順など
正5角形・10面体.jpg
正5角形・10面体

1)先ず、正5角形(10面体)を1つ作ります。(繰り返しになりますが、順に時計回りに9つ同じものを繋いでいくこととなります。)
2)この際、1つ目の正5角形・10面体と、2つ目以降8個目までと、最後9つ目では多少作り方に違いがあります。3つのパターンを順に行うこととなります。
3)9つ目繋いだ後、裏側に固定パーツを加えます。
  これでリースが安定します。
4)正5角形・10面体を9つとしている理由は、はっきり分かりませんが、固定パーツにより少し内転して綺麗な形なります。
5)ワイヤーは何度も繋ぐことになりますが、1つ目で2本から4つのワイヤーへ引き出した後は、常に4本のワイヤーで9つ目まで編み進みます。
6)ワイヤーは9つ目の裏(側)で1本にまとめられて固定パーツの作業へと繋がります。
7)ワイヤーの繋ぎ方は、パーツの中でフックさせることを基本にしています。おさまりがキレイになります。

●手順1:1つ目の(正5角形・10面体の)作り方
外側の辺を繋ぎ5角形を作り、表裏に膨らみを作ります。
以下の手順により、(5)(左上)と(4)(左下)の位置にワイヤーが2本ずつ出るように作ります。常に、時計回りに編み進めます。
1つ目の正5角形.jpg
1つ目の正5角形

1)ワイヤー1本にパーツ5本を入れて結び5角形を作り、つなぎ目を(5)とします。手順の説明上、上面を表、下面を裏とします。
2)表 (5)のワイヤー1本にパーツ2本を入れて表中心で折れ、(1)と結ぶ。
3)裏 裏返して、2本のワイヤー(5)(1)にパーツを入れて裏中心で結ぶ。更に2本のワイヤーにパーツを入れて時計回りに(4)(3)と結ぶ。
4)裏 裏中心に新たにワイヤーを加え、パーツを入れて(2)と結ぶ(裏側が出来上がりとなる)。
5)表 裏返して、右下(4)のワイヤーにパーツ1本を入れ表中心に結ぶ。更にワイヤーにパーツを入れて(2)と結ぶ(ここでは2つ飛ばすが、時計回りに編み進める)。
6)表 表中心に新たにワイヤーを加え、パーツ1本を入れ、(3)と結ぶ(表側が出来上がりとなる。これで、1つ目完成)。
7)右上(2)と右下(3)からそれぞれ2本のワイヤーが出ていることを確認する。
※以後、パーツの本数に指定がない場合、パーツは1本。
正5角形ワイヤー通し.jpg
正5角形ワイヤー通し

●手順2:2つ目の作り方(以降、8つ目まで同じ)
1つ目と同様に、外側の辺を繋ぎ5角形を作り、表裏に膨らみを作ります。
今度は、(8)(右下)と(7)(右上)の位置にワイヤーが2本ずつ出るように作ります。
2つ目の作り方.jpg
2つ目の作り方

1)表 (2)のワイヤーの1本にパーツ4本を入れて(3)に結び、2つ目の五角形を作ります。
  (3)の位置で、ワイヤー3本となる。
2)表 (3)のワイヤーのうち2本に1本のパーツを通し、表中心へ向かう。(そこから先、ワイヤー2本は別方向に進めます。)
    表中心の2本のワイヤーの1本にパーツを入れて(2)と結ぶ。
    もう一方のワイヤーにパーツを入れて、(8)と結ぶ(*ここだけ、右回りの例外)。
3)裏 裏返して、(2)の位置でワイヤーは2本となるので、その2本のワイヤーを1本のパーツを通し、更に、(3)の位置に残っているワイヤーにパーツを通し、裏中心で結ぶ。
    ワイヤーが3本なので緩まないように結びます。
4)裏 裏中心の3本のワイヤーにそれぞれパーツを入れて(8)(7)(6)と結ぶ。
5)表 裏返して、(6)の位置のワイヤーにパーツを通し、表中央と結び、更にパーツを入れて(7)と結ぶ。
6)1つ目同様に、(2)(3)に当たる(7)(右上)と(8)(右下)からはそれぞれ2本のワイヤーが出ているのを確認する。
※これを7回繰り返す。

●手順3:9つ目の作り方
基本的に2つ目以降と同じですが1つ目と繋ぐこと、最後のワイヤーの始末を裏中心で行う点が異なります。
最終的にワイヤー1本が残れば好いので、短くなったワイヤーは結び目から先でパーツの中で処理すると、後の処理が楽になります。
正5角形の連結.jpg
正5角形の連結

1)表 8つ目の上のワイヤー1本にパーツ2本を通したら、1つ目の5角形の(5)から(4)へワイヤーを通し、さらにパーツ1本を通して(9)に結ぶ。
    ここで5角形は連結。ここからはワイヤー4本を出来るだけ減らして裏中心で終わるように進める。
2)表 (9)のワイヤー2本にパーツを通して表中心へ向かう。2本のワイヤーにパーツを入れて、(8)(10)に結ぶ。
3)裏 裏返して、(10)のワイヤー2本にパーツを通して裏中心へ向かう。ここではワイヤーの短い方をパーツの中で処理する(本数を減らす)。
    (9)の位置のワイヤーと(8)の位置のワイヤーにパーツを通して裏中心で結ぶ。
4)裏 裏中心の一番長いワイヤーにパーツを通して(6)結ぶ。
5)表 裏返して、(6)のワイヤーにパーツを通して表中心と結ぶ。更にパーツを通して(7)と結ぶ。
6)裏 裏返して、(7)のワイヤーにパーツを通して裏中心と結ぶ。
(裏中心のワイヤーは3本なので、1本は処理すると後が楽。これで9つ目完成。)

●手順4:リングの固定
裏の中心9個を9本のパーツで固定する。
ここでは、4本のワイヤーのうち3本は処理されて2本になっていることとします。
(2本以上残っている場合は、この手順の最初の段階で1本に処理しましょう。)
リングの固定.jpg
リングの固定

1)9つ目裏中心のワイヤーに固定用パーツ1本を通して、1つ目の裏中心と結び、続けて左回りで結んでいく。
2)9つ目の裏中心でワイヤーを処理して、仕舞う。これで完成!!

≪参考:二重リングの場合の大リングのレシピ≫
・リング(大)の場合
5角形の辺になるパーツ126本。写真のリースは、46㎜で作っています。(長さはリング(小)の固定パーツと同じ長さ。)
固定パーツ9本。写真のリースは、76㎜で作っています。

≪参考:二重リングの場合の大小リングの固定の仕方≫
小リングの固定パーツをやめて、ワイヤーで大リングの内側の辺と数ヶ所繋ぎます。
大小二つのリングを繋ぐことで安定します。(この場合、大リングの固定パーツを省略しても一応安定します。)
今回の写真はリボンが付いていますが、様々なデコレーションが出来るのではと考えています。作って頂いた作品の画像を送って頂けることを期待しています。
二重リング.jpg
二重リング

シノダケ・ヒンメリの世界を一緒に拡げていきませんか。・・なな山緑地でお待ちしています。

*なお、【今回の作り方】は、中山と中原さんで作成したマニュアルを基に、いくつかの変更を加えました。マニュアルを読みながら進めるというより手順を簡素化して感覚を優先したつもりです。不明な点や改良すべき点がありましたら、お知らせいただければ幸いです。
(中山さん記)

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