草刈り清掃で出会った路傍の花 [よもやま話]
年末・正月に向けてバス通り沿いの道路の草刈り清掃をしていた。道端の草木から赤い小さいものが目に飛び込んでくる。「なに?」と声をかける。「ゴンズイ」と返事。Mさんだ。M本(美)さんも熊手を持つ手を休めて見入る。「赤いのは実を包む袋が熟して広がったもの。なかに黒い実が1~2個つく」とサラリと口に出る。おやっ、ここにも植物博士がいた!
ゴンズイ
道端の立木から垂れ下がった赤いもの。よく見るとあちこちにあるが、注視しないと見過ごしてしまう。
「この白い花は?」と調子に乗って聞く。すかさず「センニンソウ」。すごいMさん。晩秋というか初冬に、こんな可憐な花が咲くとは! そしてそれを一発で当ててしまう博士に脱帽。「あとでスマホで確認します」と作業に戻る。広場に戻ると「調べたら間違いないでした」。この前向きな向学心、学ばねば!
センニンソウ
小さく可憐な白い花。晩秋の陽をいっぱい浴びようと首を伸ばしているよう。
歩道のコンクリートの細い隙間に紫色の花。小さい。これも陽を浴びて嬉しそう。よくぞこんな狭いところに咲いたもの。スミレだろう。以前の草刈りのとき、「せっかくこんな隙間で咲いたのだから、刈らなくてもいい。いずれ枯れるから」とY元さん。「刈っても、多年草だからまた咲くけどね」。
ニオイスミレ?
スミレにもいろいろあって区別がつかない。
セイヨウタンポポ?
これも路面のコンクリートの隙間から顔を出していた。
広場に戻ると、そのY元さんから「畑の上の傾斜地の草刈り、お願い」と声がかかる。「道路際のチャノキがある場所」。行くと、また小さく可憐な花が迎えてくれる。明るい赤紫の花が群生している。「なに?」と尋ねると「ミヤマカタバミ」と即答。「いいの刈って? こんなに咲いているけど……」。「多年草だからまた来年ここで会えるわ」と返事。……そうですか、では、刈払機のエンジンをスタートさせる。
ミヤマカタバミ
傾斜地の隅に、競うように群生している。陽が差すと、赤紫色が明るくなる。
斜面を上から刈っていると、人の姿が視界に入る。見るとK田さんだ。道路からフェンス越しに山の方向を指さしている。うるさいエンジン音で声がかき消されるが、「見て!」と言っているよう。振り向くと、なな山が燃えている! 夕日に映えている!
夕焼けに染まるなな山
山はまだ落葉が少ないとはいえ、晩秋の佇まい。温かい陽射しが差し込み、青空が透かして見える。
晩秋のなな山
晩秋のなな山
帰り際、広場を後にしようとすると、「シノダケ・ヒンメリが綺麗!」と声が上がる。「こっちの角度ならもっとキレイ!」とカメラを持ってベストアングルを求めて歩き回るI井さん。山に馴染んだシノダケ・ヒンメリが、足の長い晩秋の夕日を浴びて燻し銀の光を輝かせていた。
夕焼けに映えるシノダケ・ヒンメリ
ゴンズイ
道端の立木から垂れ下がった赤いもの。よく見るとあちこちにあるが、注視しないと見過ごしてしまう。
「この白い花は?」と調子に乗って聞く。すかさず「センニンソウ」。すごいMさん。晩秋というか初冬に、こんな可憐な花が咲くとは! そしてそれを一発で当ててしまう博士に脱帽。「あとでスマホで確認します」と作業に戻る。広場に戻ると「調べたら間違いないでした」。この前向きな向学心、学ばねば!
センニンソウ
小さく可憐な白い花。晩秋の陽をいっぱい浴びようと首を伸ばしているよう。
歩道のコンクリートの細い隙間に紫色の花。小さい。これも陽を浴びて嬉しそう。よくぞこんな狭いところに咲いたもの。スミレだろう。以前の草刈りのとき、「せっかくこんな隙間で咲いたのだから、刈らなくてもいい。いずれ枯れるから」とY元さん。「刈っても、多年草だからまた咲くけどね」。
ニオイスミレ?
スミレにもいろいろあって区別がつかない。
セイヨウタンポポ?
これも路面のコンクリートの隙間から顔を出していた。
広場に戻ると、そのY元さんから「畑の上の傾斜地の草刈り、お願い」と声がかかる。「道路際のチャノキがある場所」。行くと、また小さく可憐な花が迎えてくれる。明るい赤紫の花が群生している。「なに?」と尋ねると「ミヤマカタバミ」と即答。「いいの刈って? こんなに咲いているけど……」。「多年草だからまた来年ここで会えるわ」と返事。……そうですか、では、刈払機のエンジンをスタートさせる。
ミヤマカタバミ
傾斜地の隅に、競うように群生している。陽が差すと、赤紫色が明るくなる。
斜面を上から刈っていると、人の姿が視界に入る。見るとK田さんだ。道路からフェンス越しに山の方向を指さしている。うるさいエンジン音で声がかき消されるが、「見て!」と言っているよう。振り向くと、なな山が燃えている! 夕日に映えている!
夕焼けに染まるなな山
山はまだ落葉が少ないとはいえ、晩秋の佇まい。温かい陽射しが差し込み、青空が透かして見える。
晩秋のなな山
晩秋のなな山
帰り際、広場を後にしようとすると、「シノダケ・ヒンメリが綺麗!」と声が上がる。「こっちの角度ならもっとキレイ!」とカメラを持ってベストアングルを求めて歩き回るI井さん。山に馴染んだシノダケ・ヒンメリが、足の長い晩秋の夕日を浴びて燻し銀の光を輝かせていた。
夕焼けに映えるシノダケ・ヒンメリ
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