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なな山緑地でのフィールドワークは環境教育に効果あり! 【帝京大学 甲野先生研究報告】 [連携イベント]

なな山緑地に近い帝京大学の学生(先生のタマゴ)が、フィールドワークの一環としてなな山緑地で本格的探索と講義を行っている。この講座を担当しているのが甲野先生。里山での市民活動とその心的な効果を研究しているこの先生が教師志望の学生を連れてなな山に来て「環境教育」を行っている。

「環境教育」とは耳慣れない言葉だが、「環境や環境問題に対する興味・関心を高め、必要な知識・技術・態度を獲得させるために行われる教育活動」(Wikipedia)。大学の授業はもちろん学会もある。

「現在、温暖化や自然破壊など地球環境の悪化が深刻化し、環境問題への対応が人類の生存と繁栄にとって緊急かつ重要な課題となっています。豊かな自然環境を守り、私たちの子孫に引き継いでいくためには、エネルギーの効率的な利用など環境への負荷が少なく持続可能な社会を構築することが大切です。そのためには、国民が様々な機会を通じて環境問題について学習し、自主的・積極的に環境保全活動に取り組んでいくことが重要であり、特に、21世紀を担う子どもたちへの環境教育は極めて重要な意義を有しています。」(文部科学省)

甲野先生は、学生に、1.里山保全の必要性、2.保全活動への積極的な関わりを求め、環境教育に前向きな教師の育成を目指している。チカラが入っている。背景には、人間の活動に有益で必要な里山の荒廃がある。荒れていく里山の現状を理解し、保全活動に思いを馳せ、活動を担うことを求める。

とはいっても授業はミズモノ。効果は如何か? これが思いのほか「効果あり」と研究報告で発表している。

甲野 毅著「教員養成系大学における里山をテーマとした環境教育の効果と促進要因」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoee/29/3/29_3_32/_article/-char/ja/
日本環境教育学会「環境教育」 VOL.29-3

この中の「気持ち変化グラフ」で、講義とフィールドワークなどによって「素晴らしさ、楽しさ、利得感や愛着が上昇した」と語る。キャンパス内緑地でのフィールドワークと、なな山での本格的な里山探索、講義で気持ちが上昇・下降・上昇と変化しながら高まり、効果を確認できたという。

気持ち変化グラフ.png
気持ち変化グラフ。「緑地探索」はキャンパス内緑地の探索。「里山検索」はなな山緑地の探索。「緑地比較検証」はキャンパス内緑地での比較検証。「積極的働きかけ」はなな山緑地への積極的な働きかけ。

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