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ナラ枯れ、カエンタケのスクラップが相次いで届く! [よもやま話]

活動日の朝、広場に入ると、万物博士のS田さんが近づいてきて「知っているかもしれないけど、ナラ枯れの記事が出ていた」と新聞の切り抜きを見せる。「情報なら何でも欲しい」と有り難く受け取る。

数日後、カエンタケの切り抜きを撮影したデータが、植物博士のN黒さんからメールで届く。カエンタケが広がっているので「触るのは厳禁」という記事だ。

情報の提供は嬉しいので、みなさんにもお裾分け。
写真では読みにくいので、文字に起こした(著作権上問題があるかも)。

・園芸ゼミ - ナラ枯れ病
この時期に武蔵野の雑木林を散策すると、雑木の根元に白褐色の粉のようなものが多量に堆積しているのを所々で見かけることがあります=写真=。樹冠を見上げると全ての枝葉が完全に枯れてしまっているものもあり、これは「ナラ枯れ病」の症状である可能性が高いです。

この病気はコナラなどのナラ・カシ類で発病し、武蔵野では2、3年前から発生が見られます。ナラ枯れ病は体長5ミリ ほどと極めて小さな甲虫「カシノナガキクイムシ」によって引き起こされます。

この昆虫は幹に爪楊枝ほどの太さの穴を開けて侵入し、体に付着している病原菌のナラ菌を樹幹内部で媒介・増殖させます。侵入された樹木は通水機能が破綻し、水が上がらなくなり、枯死に至ります。白褐色の粉は虫の糞と木屑の混じったものです。

さらに、樹幹内に産み付けられた卵は翌年6月には成虫となって飛び出し、繁殖に適した木を探します。侵入すると集合フェロモンを発散し、多くの仲間を誘き寄せ、集中攻撃(マスアタック)をかけて被害を拡大させます。しかし、罹病するのは比較的太い幹の樹木に多く、細い若木には被害が少ないのです。発芽から20年ぐらいで伐採し、根株から新たに出た萌芽を再び育てる「萌芽更新」による育成管理が行き届いた雑木林では、ほとんど被害がありません。

雑木林や庭などで放置され、太く育ってしまったコナラなどが標的となります。庭に太い コナラなどがある場合、周辺のナラ枯れ状況に注意しましよう。
(国営昭和記念公園自然観察ツアーガイド)

ナラ枯れ読売新聞記事_20210926-01.png
読売新聞 2021年9月26日

・公園や住宅街に猛毒カエンタケ - 千葉県内で発見「触るだけで危険」
猛毒のキノコ「カエンタケ」が山だけでなく、千葉県など各地の公園や住宅街でも相次ぎ発見されている。他の毒キノコは食べた場合に危険が伴うが、カエンタケは触るだけでも皮膚がただれるなどする。専門家は「できるだけ触らず、触ってしまった場合はせっけんで手洗いをしてほしい」と呼び掛けている。

厚生労働省などによると、カエンタケはオレンジ色や赤色で、細長い棒状に枝分かれした形が特徴。致死量は3グラムで、食後すぐに発熱や嘔吐(おうと)などの症状を起こし、後に消化器不全や脳神経障害で死に至る場合もある。2000年には、群馬県で食べた1人が死亡した。

千葉県茂原市では今年8月、公園内を巡回していた市民ボランティアが沿道で発見。他にも複数箇所で見つかり、市職員が除去したり「触らないで」と書かれた看板を園内に設置したりした。9月には、福島県南相馬市の公園や山梨県山中湖村の住宅地などでも発見された。

大阪市立自然史博物館の佐久間大輔学芸員によると、カエンタケが多く見られるようになったのは2000年代から。戦後、薪の需要が減り、樹木が伐採されなくなったことで太く成長する木が増え、害虫を呼び込んだ結果とみられている。

カエンタケ記事_DSC_0480_1.jpg
東京新聞 2021年10月22日

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