SSブログ

草刈りの作業の中で感じた循環の話 [よもやま話]

なな山の観察農園(畑)の作物は美味しい。収穫の時期に採り、持ち帰ってほぼすぐに食べるせいだろうくらいに考えていた。もちろん、鶏ふん油粕などの他に自分たちで作った腐葉土や枯草の敷き込みなどによって土壌が豊かになっていることも頭では分かっていた。

スイカ畑.jpg
刈草の敷き込み後のスイカ畑

なな山緑地の会の定例活動日では、6月に入ってから草刈りが中心の作業になっている。広場周り、バス通りや土手の刈草は、殆ど全部リヤカーや袋に入れて畑に入れた。
一方で、畑の作物の作業では、ダイコン、タマネギなどの収穫が行われた。そして収穫後の場所に刈草を敷き詰めた。真ん中に既に植え付けられたスイカが成長に先立って欠かせない作業だ。畑の保湿性を高め、草が生えるのを押さえ、作物のベッドになる。

草刈り.png
定例活動日の草刈りの様子

過日、土手の草刈りをやっていると、T橋さんが現れて「刈草を畑に入れに来た」というので、作業を手伝った。畑への敷き込みがまだまだ足りないというのだ。土手の刈草を集めて、リヤカーに載せて三回運んだ。
T橋さんはまだまだ入れたいという顔をしていたが、作業がしんどくて一段落とした。

刈草の移動.jpg
刈草をリヤカーに載せて畑に移動する様子

昨年のことを考えると、カボチャの成長に合わせて土手のカヤを土手の斜面に敷いていた。土手の草が畑の役に立っているのだ。
秋になると山の落ち葉を集めてシガラに入れて腐葉土を作り畑に敷き込み、畑の肥料にするという循環ばかりではなかった。今回の作業で、土手や外周、広場の刈草も畑への敷き込みの後、耕されて土に混ぜ込まれミミズや細菌によって豊かな土壌になっていくことを強く意識することが出来た。

刈草をスイカの畑に敷き込む.jpg
刈草をスイカの畑に敷き込む様子

なな山の土手は広く傾斜も急であることから草刈り作業にはたくさんの汗をかくことを強いられるが、その汗が畑の作物を通して自分たちの美味しい食べ物となって戻ってきているのだった。
これもなな山の循環の一つだと強く感じることが出来た。

急勾配の草刈り.jpg
急勾配の草刈り

繋がりを感じることで、また少し刈り払いすることが楽しく思えた。
   N山さん

コメント(0) 
共通テーマ:地域

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。