オオカモメヅル・コバノカモメヅル 【なな山植物誌】 - なな山だより [なな山だより]
植物探しの第二弾になります。
『なな山緑地の植物』に写真があるのですが、植物標本を集める頃には全く見られなくなってしまったのがオオカモメヅルです。名前からは何やら壮大な感じを受けますが、薄暗い林床でひっそり3~4ミリの花をつけるツル植物です。新しい分類で、ガガイモ科からキョウチクトウ科になりました。
毎年梅雨時にオニドコロやヒメドコロ、ヘクソカズラが伸びてヤマユリに絡みついてきます。中の谷あたりで実をつけているワニグチソウのまわりのそれらのツルを除去していました。蒸し暑さ、ハチ、蚊に悩まされながらツルを手繰り寄せ、切ったり抜いたりを繰り返していると「おっと」と手が止まりました。なな山で見るのは久しぶりのオオカモメヅルの小さな花です。
それが3年前のこと、花からツノかクチバシのようなしっかりした実が出来ます。それからは別の場所でも見られるようになり、今年は3ヶ所に増えました。昨年からは仲間のコバノカモメヅルがバス通りの緑地帯に出現、こちらは暗紫色の花が印象的な様子です。
この春には東の山で、アサギマダラという蝶の食草として有名なキジョランも確認され、5月のほんの数日間でしたがオオカモメヅルの葉にもそれぞれアサギマダラの幼虫が見つかり、今後が期待されます。
M倉さん
「なな山だより」56号(2022年10月)より
オオカモメヅルの実
コバノカモメヅルの花
『なな山緑地の植物』に写真があるのですが、植物標本を集める頃には全く見られなくなってしまったのがオオカモメヅルです。名前からは何やら壮大な感じを受けますが、薄暗い林床でひっそり3~4ミリの花をつけるツル植物です。新しい分類で、ガガイモ科からキョウチクトウ科になりました。
毎年梅雨時にオニドコロやヒメドコロ、ヘクソカズラが伸びてヤマユリに絡みついてきます。中の谷あたりで実をつけているワニグチソウのまわりのそれらのツルを除去していました。蒸し暑さ、ハチ、蚊に悩まされながらツルを手繰り寄せ、切ったり抜いたりを繰り返していると「おっと」と手が止まりました。なな山で見るのは久しぶりのオオカモメヅルの小さな花です。
それが3年前のこと、花からツノかクチバシのようなしっかりした実が出来ます。それからは別の場所でも見られるようになり、今年は3ヶ所に増えました。昨年からは仲間のコバノカモメヅルがバス通りの緑地帯に出現、こちらは暗紫色の花が印象的な様子です。
この春には東の山で、アサギマダラという蝶の食草として有名なキジョランも確認され、5月のほんの数日間でしたがオオカモメヅルの葉にもそれぞれアサギマダラの幼虫が見つかり、今後が期待されます。
M倉さん
「なな山だより」56号(2022年10月)より
オオカモメヅルの実
コバノカモメヅルの花
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