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クヌギの枝に花のようなものが付いている! なに? [よもやま話]

「ちょっと来て! これなんだか分かる?」とT木さん。聞かれても……ムムム。植物とは縁遠く生物苦手の酔狂にはチンプンカンプン。分かるのは、見たことがない、珍しいといこと。博物博士のA田さんに声をかけると「ちゅうえい、かな?」。さらに頭が空回り。

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クヌギエダイガフシ。花や実のように見える。

調べてみると、昆虫が作った巣のようなもので、これを「虫こぶ」とか「虫えい」「ゴール」「フシ」と呼ぶ。この虫こぶを作ったのはクヌギエダイガタマバチで、こぶにもな飴がありクヌギエダイガフシ。クヌギのエダ(枝)に作られたイガ状のフシ(虫こぶ)から命名された。ちなみにこの昆虫タマバチの名前は、クヌギ+エダ(枝)+イガ+タマバチ。

虫こぶはクヌギに限らずさまざまな植物に作られるが、成長期の若いクヌギは虫たちに人気があり、夏8~9月、タマバチやアブラムシ、タマバエなどが虫こぶを作る。作る場所は枝もあれば、葉裏もある。虫こぶは寄生した植物から栄養を吸収するため、なかには植物が枯れることもある。9月頃サナギに成長し、10月頃成虫に羽化してそのまま越冬するようだ。

昨年の9月にはクヌギの葉裏に虫こぶが付いていた。これは、クヌギハケタマバチ。クヌギ+ハケ(葉毛?)+タマバチから命名。

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クヌギハケタマバチの虫こぶ。昨年9月にクヌギの葉裏に発見した虫こぶ。若いクヌギの葉裏に作られる。

クヌギハケタマバチの虫こぶ_IMG_5538_180923.JPG
クヌギハケタマバチの虫こぶ。これも昨年発見した虫こぶ。気色悪いと枝ごと切り落とした。

・虫こぶ美術館
https://kinomemocho.com/sanpo_gall.html

・趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩
http://shizensanpo.seesaa.net/article/454165532.html

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