SSブログ

シノダケでリングの作り方 - シノダケ・ヒンメリ83 [シノダケ・ヒンメリ]

シノダケ・ヒンメリでは、いろいろな形を作ることが簡単にできるという話をこれまでしてきました。そんな中で、正五角形を繋いだリース(no10)六角穴のトーラス(no54)などでリング状の作品をいくつかを紹介しました。
今回は、もっと簡単な形で自由な大きさのリングの作り方の話をします。

今回は、正8面体を一部変形させて繋ぎリングにするものです。下の図のものです。

シノダケ・リング(正8面体).jpg
シノダケ・リング(正8面体)

以下のようなイメージです。
・正8面体を立てた形で繋いでいきます。
・リングを構成する正8面体の個数は自由です。(今回は21個)
・正8面体を繋ぐだけでは丸いリングにはならないので、1本だけ長さを変えて繋いでいきます。
(リングの内径に当たる部分の部材の寸法を短くしています。計算して長さを割り出しています。)
・最後にリング形状を安定させるために変形正8面体の上と下に繋ぎの部材を入れて補強します。
・以上で、完成です。

≪今回のレシピ:正8面体の個数21個の場合≫
:7.8センチの部材:231本(=11*21)
:5.4センチの部材:21本(内径部分を繋ぐ部材)
:6.6センチの部材:42本(8面体の上と下に繋ぎとしていれる部材)
全部で、3種類、294本となります。

≪作り方の手順≫
図は、リングの完成・部分拡大図です。

リングの拡大図.jpg
リングの拡大図

最小単位が、正8面体のようなものであることが分るでしょうか。
写真では分かりにくいかも知れませんが、リングの内径に当たる部分だけ、部材の寸法が違います。
8面体の(頂点の)上と下に繋ぎは最後に入れます。

では順に、作り方です。
.8面体の内径に当たる部分を除き、21個を繋ぎます。
 ① 最初に21本で輪を作ります。
 ② 輪の上下に図のように、三角形を作ります。

手順1:内径を繋ぐ.jpg
手順1:内径を繋ぐ

.内径に当たる部分を除き8面体を組み立てます。(反時計回りに進めます)
 ① 外径部分からワイヤーを引出し、部材1本入れます。
 ② ①の先に部材1本を入れて、右の8面体の頂点(三角形の角)のひとつと繋ぎます。
 ③ ①の先にワイヤーをもう1本繋いで、部材1本を入れて、右のもう一つの8面体の頂点(三角形の角)と繋ぎます。
 ④ ②、③とも8面体の頂点(三角形の角)から各々、部材1本を入れて、ワイヤーを結びます。
 ⑤ ①の作業を繰り返し、④の2本のワイヤーと結びます。
 ⑥ ②から⑤までの作業を繰り返します。(全体では21回になります)

手順2:8面体を組み立てる.jpg
手順2:8面体を組み立てる

下の図は、8面体の内径に当たる部分を除き21個を繋いだものの拡大図です。内側が蛇腹のような構造になっています。
(ここまでは、一つの寸法の部材のみで作ります。)
後は、リングに沿って、内径と頂点2ヶ所を3周、繋ぎの部材を入れれば、完成です。

内側が蛇腹.jpg
内側が蛇腹

.先ず内径部分を繋ぐ部材(5.4センチ)を入れます。
(これでほぼ完成ですが、リングとしては上下にグニャグニャです。)

手順3:内径を繋ぐ部材を入れる.jpg
手順3:内径を繋ぐ部材を入れる

.8面体の上と下に繋ぎを入れてリングを補強します。
6.6センチの部材を使って8面体の頂点を繋ぎます。
下の図は、上を一周したところです。
リングをひっくり返して、同様の作業をすれば、完成です。

手順4:繋ぎでリングを補強する.jpg
手順4:繋ぎでリングを補強する

部材を300本ほど使うので、根気は要りますが、手順はシンプルだと思います。蛇腹を作るところが説明を聞いただけでは分かりにくいかも知れませんが、一つ作れば要領が分かると思います。一度試してください。

【参考:今回の部材寸法の出し方】
なおこの方法で、内径の部材寸法()と補強の部材寸法()は、8面体のメインの寸法()と8面体の個数()により、以下の式で求めることが出来ます。
×(1-3.14×2÷
=()÷2
次回以降も、基本形の変形で出来るリングなどを紹介していきたいと思います。
   N山さん

コメント(0) 
共通テーマ:地域

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。