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中の山での古木についての同定 ~なな山の活動から~ [よもやま話]

中の山の頂上付近の下草刈りを進める中で、古木について“何の木だろう?”ということになった。そんなことで、いわゆる同定の作業を行うこととなった。

樹種不明の古木.jpg
樹種不明の古木

私は、「同定」という言葉をそれまで知らなかった。ウキペディアによると、「同定(どうてい、英: identify, identification)とは、科学全般の用語で、ある対象についてそれが「何であるか」を突き止める行為(名前・正体・同一性を特定する行為)を指す。生物学(分類学)において同定と言えば、種名を調べる行為を指す。」とある。

樹皮だけでは判断がつかないとのことで見上げるが、中低木のせいで枝ぶりや葉の形が分からない。下から見上げるだけでは分からない。
木の根元の方を調べるとその木のものと思われるヒコバエ(?)を見つけることが出来、葉も付いていたが、同定するには至らなかった。

後日、調べるとエゴノキであることが分かった。

その理由は、二つあって、樹皮が同じと思われる木が数本あって、その足元にエゴノキの花が落ちていた。

近くにあったエゴノキ.jpg
近くにあったエゴノキ

エゴノキの花.jpg
周りに落ちていたエゴノキの花

確信には至らなかったので、過去に行われた樹木調査の資料と照らし合わせを行ってみた。これが、もう一つの根拠となった。

分かりにくいが真ん中ほどに3本のエゴノキがある。黄色い色の“1281”、“1282”と少し離れて右下に“1336”である。
現地での番号札と合っている。 
概ね位置関係も多少ずれているものの一致しているといって好いと思われる。

樹木調査図.jpg
樹木調査図【中の山頂上付近】の一部(切り出したもの)

後日、再度見に行くと3本の木の周りにエゴノキの花がたくさん落ちていた。
以上のことから、今のところ、古木はエゴノキと同定している。
古木を見上げると、なかなか神々しい。中の山の下草刈りをしてきたことで見つけたようでうれしい。

エゴノキ.jpg
かなり古いと思われるエゴノキ

ちなみに、過去の樹木調査によるとなな山緑地には、120本のエゴノキがあることが分かった。そんなにあるとは思わなかった。なな山は奥が深い。
   N山さん

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