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杉玉を作ってみました [よもやま話]

今年に入ってヤマザクラが倒れたりするほどの積雪や強い風のせいで杉の倒木や落枝が多数ありました。これを天の恵として何か作れないかと、酒蔵でよく見る杉玉を作ってみることにしました。
出来上がった「杉玉」は、写真のようになりました。あまり上手に球形になりませんでしたが、観ていると気持ちが安らぐのを覚えます。
そんなことで、「杉玉」の作り方、取り分け「なな山流」の作り方を紹介します。

杉玉.jpg
倉庫の軒下に吊るした杉玉

ネットで調べると、酒蔵では大きいものを作るため金属のワイヤーを芯として、それにネットを張って作るとありました。家庭などでは、小さいものになりますが生け花などに使うオアシスという材料に刺して作るという情報もありました。
なな山で作るからにはと、写真のようなシノダケ・ヒンメリを芯にして杉の葉を指すことにしました。
ちなみに写真は、「切頂20面体」という名前があり、サッカーボールの基本図形です。
五角形12個と六角形20個から出来ている32面体です。形は歪みやすいのですが逆に杉の葉を差し易いので採用しました(切頂20面体の作り方は、別途ブログへのアップを予定します)。

切頂20面体.jpg
手のひらサイズの「切頂20面体」

作り方は極めてシンプルで、32面体と言いましたが、写真の上に出ている五角形とその周りの5つの六角形を上下に残して20(=32-12)の枡にスギの葉を球の中心を意識しながら差し込みます。
後で判ったことですが、球体にするにはこの段階で出来るだけ球形になるように杉の葉をカットすると好いようです。

差し込んだスギの葉.jpg
20面に葉を差し込んだ状態の杉玉

ちなみに、杉の葉は、写真のように捌いて差すようにしました。シノダケの枠が抑えになる訳ですが、かなりしっかりと枠の中に詰めるとキレイに出来上がると思います。
一旦詰めた後、詰め増しが出来るので、この作り方が好いと思います。

捌いたスギの葉.jpg
詰める杉の葉の捌いた様子

次に上下の6個の枠に差していくのですが、下になる方から始めていきます。
真ん中に五角形の枠だけが見える状態になります。

スギの葉を差す.jpg

カットして球形をめざします。

後は、引っくり返して同じ作業をして、また引っくり返して、最後の五角形を下、上の順にスギの葉を差して(詰めて)出来上がります。

カットして球形.jpg

シノダケ・ヒンメリで作って判ったことが一つありました。吊るすことを想定すると、全体の重さがかなりのものになるので、吊元に当たる部分の上の五角形をワイヤーで強化することが必要です。
最後の一手間として、上の「五角形とその周りの5つの六角形」に詰め始める前にその作業をしておきましょう。
後は、どれだけ丸くカットするか、努力次第です。
眺めているだけで癒される気がします。
   N山さん

完成.jpg

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