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シノダケ・ヒンメリ127 切頂二十面体の作り方 【その2】球体を組み上げる [シノダケ・ヒンメリ]

前回、「切頂二十面体」は、「一個の五角形の辺に六角形が5個で一つのユニット」になっているという話をしました。
下の写真の形になります。

ユニット.jpg

今回は、≪作り方≫の続きです。

前回は、最初に「一個の五角形の辺に六角形が5個で一つのユニット」を作るところまで、説明しました。
その際にも書きましたが、「ここからは、ユニット、つまり五角形を中心に周りに六角形を作る作業をしながら、全体を上に組み上げていって球形にしていく」イメージです。
その作業についても法則性があるので、順に進めると難しくないので、説明を続けることにします。

《作業2:ユニットの外側のYの字になっている部分に使って五角形をつくる》

① 上の写真でYの字になっている箇所が五カ所あるのを確認してください。
② その5箇所に五角形を一つずつ5つ作ります(5つ作ると、写真のようになります)。
③ すでに作った六角形の向き合った角から出ているワイヤーにシノダケ材を3本使って五角形を作ります。
必要に応じて、角からワイヤーを引き出してください。
必ず、シノダケ材は、片方が1本、もう片方が2本入れて結びます。
④ これを全部で5回繰り返すと写真のようになります。

ユニット_7.jpg

*次の作業を想像してください。ヒントは、「五角形の周りは六角形」です。

《作業3:今度は、上の図形に六角形を5つ組み上げる》
*こんなふうに言うことも出来ます。「一番外側に作った五角形の周り5つの六角形を作ります。」

① 上の写真で三本でUの字になっている箇所が五カ所あるのを確認してください。
② その5箇所に六角形を一つずつ5つ作ります。写真のようになります。
③ 前の作業で作った五角形の向き合った角から出ているワイヤーにシノダケ材を3本使って六角形を作ります。
必要に応じて、角からワイヤーを引き出してください。
必ず、シノダケ材は、片方が1本、もう片方が2本入れて結びます。
④ これを全部で5回繰り返すと写真のようになります。

ユニット_8.jpg

*前とほぼ同じ作業を繰り返したことが判るでしょうか。
*では、もう一度、次の作業を想像してください。ヒントは、「五角形の周りは六角形」です。五角形を探して、必要な場所に六角形を作るイメージです。

《作業4:組み上げ作業をもう一度繰り返す》
*こんなふうに言うことも出来ます。「五角形の周りに5つ目の六角形を作ります。」

① 上の写真で三本でUの字になっている箇所が五カ所あるのを確認してください。
② その5箇所に六角形を一つずつ5つ作ります。写真のようになります。
③ 前の作業で作った五角形の向き合った角から出ているワイヤーにシノダケ材を3本使って六角形を作ります。
必要に応じて、角からワイヤーを引き出してください。必ず、シノダケ材は、片方が1本、もう片方が2本入れて結びます。
④ 写真は、途中段階のです。これを全部で5回繰り返してください。

ユニット_9.jpg

*これで、五角形の周りに5個の六角形が出来る「ユニット」が6つ出来上がりました。
*では、もう一度、次の作業を想像してください。ヒントは、これまで言っている「五角形の周りは六角形」に加えて、もう一つ。「隣り合う六角形同士の間は、五角形」です。


《作業5:組み上がった球体は、最上部が六角形で構成されているので、今度は五角形を5つ作る》

① 向き合った六角形の角のワイヤーから(必要に応じて)ワイヤーを引き出してシノダケ材を今度は、両方とも1本を入れて結びます。
② これを5回行います。
③ 出来上がると、写真のようになります。

ユニット_10.jpg

*ここで、出来上がった面の数を数えてみましょう。
作業1で、五角形が1、六角形が5でした。
作業2で、五角形が5個増えました。合わせると、五角形が6、六角形が5です。
作業3で、六角形が5個増えました。合わせると、五角形が6、六角形が10です。
作業4で、六角形が5個増えました。合わせると、五角形が6、六角形が15です。
作業5で、五角形が5個増えました。合わせると、五角形が11、六角形が15です。
*「切頂二十面体」は、五角形12と六角形20の 32 面体ですから、
残りは、五角形が1、六角形が5つとなります。

ちなみに、部材の数は、
作業1で、25本。
作業2で、15本。合わせると40本です。
作業3で、15本。合わせると55本です。
作業4で、15本。合わせると70本です。
作業5で、10本。合わせると、ここまでで80本です。
*「切頂二十面体」は、90本で構成されているので、残りは、10本となります。
最後、完成直前まできました。
*どうすれば10本で六角形が5つと五角形が1つが出来るでしょう?・・答えは?

《作業6:答えは、六角形を5つ作る》
その結果、五角形が真ん中に出来上がって終わりです。

① 作業5で出来た五角形の頂点5カ所のワイヤーにシノダケ材1本ずつ入れます。写真の図のようになります。

ユニット_11.jpg

*シノダケ材は5本残っています。

② ①で入れたシノダケ材を繋ぐように1本ずつ入れて隣のシノダケ材の頂点で結びます。
六角形が一つ出来上がります。
③ ②を繰り返します。

*このとき、杉玉を作る場合は、結んだ2本のワイヤーの一方を杉玉の吊元にするためにシノダケ材に入れないで作ることをお奨めします。

④ 突然ですが、5つ目の六角形と一つの五角形が一緒に出来て、完成です。

切頂20面体.jpg

*杉玉の芯にするには、頂部に出来た五角形の角に出ているワイヤーを使って吊元を作って使います。

*ちなみに、杉玉づくりの関連で「切頂20面体」の作り方を紹介しましたが、ワイヤーをシノダケ材の中で処理して、サッカーボールのように遊ぶことも出来ます。・・試してみてください。
・・意外に弾みます。
   N山さん

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