SSブログ

動画によるなな山ヒンメリ講座、学生の意識向上に影響あり - 甲野論文 [シノダケ・ヒンメリ]

なな山の里山保全活動に参加・協力していただいている甲野先生が、なな山で開催した授業などをもとに研究論文を発表しました。コロナ禍で対面授業が制限されるなか、オンラインを取り組んだユニークな講座です。

以下は甲野先生の紹介文です。

この度、2021年度環境情報科学、研究発表大会に甲野が研究発表を致しました。発表したのは、今秋に同学会の論文集に投稿した「オンライン形式による自然体験型授業の効果 里地・里山への意識の検証を通して」であります。簡単ではありますが、ここに研究内容を紹介させていただきます。

大学などではコロナ禍においても,学生の学びの機会を確保するためにオンライン形式の授業が実施されました。本来は自然の中で実施するような授業でさえも、その実施が求められ、オンライン形式による自然体験型授業を実施することになりました。

その形態は、動画を通して自然体験しているかのような擬似体験と実際の家庭での体験を組み合わせたものであり、学生は快適な環境の自宅で自然体験のようなものをすることが可能となります。

様々な場所で動画を撮影しましたが、なな山緑地では、アズマネザサの草刈りシーン動画(甲野がウェアラブルカメラを身に着け、林床の草刈りをし、その様子を視聴者は擬似体験できる)と中山講師によるヒンメリ講座動画が撮影されました。また学生は、自宅に郵送されたなな山産の材料を活用し、中山講師による作り方を伝える指導動画を見ながら、実際にヒンメリを作成しました。

そしてアンケート調査結果によると、里山を守りたい、自然環境を守るために地産地消をしたいなどの里地・里山への意識と気持ちが向上していることが示されました。オンライン形式の授業であっても学生達への効果があることが判明したのです。そして意識向上の促進要因として、楽しさを認識できるような自然素材クラフト工作を、学生は評価していることがわかり、動画を通したヒンメリ作成講座は、学生達の意識向上に寄与していることが明らかにされました。

詳細はこちらです。-203-309_環境情報論文集35.indd (jst.go.jp)>
<https://www.jstage.jst.go.jp/article/ceispapers/ceis35/0/ceis35_203/_pdf>

コメント(0) 
共通テーマ:地域