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ふわふわした綿毛の摘み取りから「多摩木綿」の生産へ [よもやま話]

カヤの刈り取りを終えて斜面伝いに畑に向かうと、白いフワフワしたものが目に入る。綿毛だ。「O野塚さんが春に植えたワタだ」と梅の枝を剪定するT橋さんが応える。綿毛は収穫して繊維にできる。「熱帯や亜熱帯が原産のワタがなな山で育つのは珍しい」と博物博士のS田さんが加わる。「花が咲いて丸い実ができる。それがはじけると綿毛が出てくる」。綿毛を摘まんで手渡してくれる。綿布団の綿のように柔らかでフワフワしている。強く押すと硬い種にあたる。「実は四つに分かれ、一つに8粒ほどの種が入っている」、木工アーティストのA木(弘)さんも仲間入り。花木のことも詳しい。「ワタは日本の寒い冬を越せないから一年草のようなものだ。来年種を育てたら、もっと綿毛が収穫できる」とS田さん。有名な河内木綿に対抗して「多摩木綿」と命名して製造するのはどう? ドライフラワーにも使える。「種は綿実油になり、天ぷらなどに使えるし……」。話はどこまでも広がる。
「綿毛を摘んで雨に濡れないように保管するのがポイントだ。カビが生えるから」とA木(弘)さんがアドバイス。種植えは5月初旬~中旬が適している。忘れないで植え付けできるか不安だ。4月末に「ワタ植え!」とひと言、声掛けを!

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O野塚さんが種まきしたワタが育ったコットンボール。白いワタのなかにコリコリとした種が数粒隠れている。

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開花したあと丸い実を付け、膨らんではじけると綿毛が出てくる。花はハイビスカスなどと同様一日しか開花しないようだ。

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種植えをしようとワタを摘んでビニール袋に収めたら、A木(弘)さんがメモを書いて持ってきてくれた。素早い! 「ありがとうございます」

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