SSブログ

多摩発「シノダケ・ヒンメリ」の話 [シノダケ・ヒンメリ]

シノダケと聞いて分からない人はいないと思うのですが、シノダケ・ヒンメリと言われるとなんのことだか分からない人が多いと思います。シノダケは多摩のどこにでも生えているアズマネザサのことで、めかいの材料となって生活を支えたことを除くと、多くの人には山や畑の厄介者ぐらいの認識ではないかと思います。その厄介者を活用できないかと考えて始めたのが、北欧フィンランドの「ヒンメリ」という伝統的な麦わらを使った装飾品でした。素材をシノダケとすることから「シノダケ・ヒンメリ」と名付けました。

シノタケは素材としてたくさん山にあり、本家の麦わらと違って頑丈です。頑丈が故に、誰でも細工が出来て、形も三角形のトラス構造を組むことで様々な造形を作り出すことが出来ます。経年で色も変わって、麦わらほどではなくても黄色く輝きます。自然素材の持つ柔らかな質感が魅力です。

なな山緑地の会でシノダケ・ヒンメリの作品(飾り)を作り始めて3年ほど経ちます。これまでの間、多摩エコフェスタでの展示や作品作りを楽しんでもらうイベントなどをしてきました。そんな中、昨年末の多摩市立グリーンライブセンターでのクリスマス飾りに参加する機会を得ました。ワークショップに延べ50人ほどが参加し、200個程の小さな作品が作られ、恵泉女学園とのコラボレーションを果たしました。多摩でしか観られないステキなクリスマス飾りになっていたと思います。

これまでの活動を経てみて分かったことですが、シノダケ・ヒンメリの作品を作ってみたいという人が多いのですが、いざ始めようとすると、シノダケ集めが出来ません。自由にシノダケを刈る場所がなく、材料の提供に里山の協力が欠かせません。一方、多摩の公園の一部にはヒンメリに向いたシノダケがたくさん生えています。ヒンメリを普及させると、里山や公園の整備と作品作りの一挙両得になるはずです。

そんなうまい話にはなかなかならなくて、現在は、少しずつ一緒に楽しむ人を増やそうとしているところです。進めるほどにシノダケでのヒンメリづくりに可能性を感じます。ほぼ材料費が掛からず、形も大きさもかなり自由、独創的なものも造れそうです。ほほ唯一の欠点は、根気がいることでしょうか。私の置かれている状況と同じということでしょう。たくさんの人が楽しむ姿を夢見ています。今年は、一年を通して、グリーライブセンターでシノダケ・ヒンメリを飾り、来館者に創り出す景色を楽しんでもらいたいと考えて
います。

シノダケ・ヒンメリ
・「シノダケ・ヒンメリ」に関連する記事は、検索「なな山緑地の会活動記録」https://nanayamaryokuchi.blog.so-net.ne.jp/をご覧ください。
・「シノダケ・ヒンメリ」についての問い合わせは、下記アドレスまでメールいただくか、多摩市立グリーンライブセンターまでお願いいたします。
shinodake-himmeli-nanayama@nifty.com
多摩市立グリーンライブセンター 電話 042-375-8716

   中山さん
   多摩市グリーンボランティア通信「グリーンサークル」37号(2020年3月25日)より

中山 茂樹氏.png
中山 茂樹氏

素敵なクリスマス空間.png
グリーンライブセンターだから可能となった、素敵なクリスマス空間

シノダケ・ヒンメリ講座が2021年9月23日に開催されます。お知らせは、下記の記事をご覧ください。
「シノダケ・ヒンメリを作ろう」講座のお知らせ(9月23日)
https://nanayamaryokuchi.blog.ss-blog.jp/2021-08-19

コメント(0) 
共通テーマ:地域