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ジュズダマ 数珠玉 イネ科 -なな山植物誌- [なな山だより]

ジュズダマが畑の脇に生えています。壷形の実のようなものは苞鞘(ほうしょう)と呼ばれ、中にある子房を守っています。苞鞘の外に伸び出して咲いているのが雄花で、黄色や茶色になった葯が花糸の先でフラフラと風に揺れています。
風媒花です。ですから虫を誘う華やかな花弁やよい香りはありません。苞鞘の上から出ている白いひも状のものが雌しべで、風で運ばれて来る花粉を待っています。子房は苞鞘の中で成熟して果実になります。お茶にして飲むハトムギは苞鞘の中を取り出したもの、ジュズダマの栽培化によって生じた変種で、ジュズダマと同種です。
(N原さん)
       「なな山だより」44号より

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苞鞘の先から雄花と雌しべが出ている

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