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なな山緑地の「シノダケ・ヒンメリ」その6:「正八面体」のつくり方 [シノダケ・ヒンメリ]

これまで、なな山緑地の「シノダケ・ヒンメリ」で考えている基本の形についてお話ししました。
今回は、少し噛み砕いて上の写真にある「正八面体のつくり方」を説明することにします。

正八面体_0527.jpg
正八面体

なな山緑地のシノダケ・ヒンメリのお手本になっている「ヒンメリ-フィンランドの伝統装飾」(おおくぼともこ著、プチグラパブリッシング発行)のホームページでは、正八面体の作り方を以下のように紹介しています。

正八面体のつくり方-1_0527.jpg
正八面体のつくり方-2_0527.jpg
正八面体のつくり方

手順としては、次のように書かれています。
◆正八面体のつくり方
《1》 麦わらを同じ長さに12本切りそろえる。
《2》 糸に麦わらを3本通して結ぶ。●
《3》 糸に麦わらを2本通して結ぶ。◎
《4》 《3》を繰り返して三角を5つ作る。
《5》 12本目を通し、△と△を合わせ結ぶ。
《6》 1の麦わらの中を通って★に糸を出す。
《7》 ★と★を合わせ結ぶ。
《8》 再び1の麦わらの中を通って△に糸を出す。
《9》 2本の糸を結び、形を整える。
出典:「STRAW MOBILE HIMMELI TOMOKO OKUBO」 http://himmeli.jp/index.html
フィンランドのヒンメリは、同じホームページの「HIMMELI」 http://himmeli.jp/himmeli.html
なな山緑地のシノダケ・ヒンメリでは、作り方にいくつかの違いがあります。
1.糸の替わりにワイヤーを使います。
(フラワーアレンジメント用のワイヤーが便利です。百円ショップでも売っています。)
2.ワイヤーをシノダケ部材の中空の中でフックさせたりして繋いで作ります。
(大きな作品では何度も繋いで作りますが、簡単に繋ぐことが出来ます。)
このことで、麦わらでのヒンメリと違う作り方が出来ます。

なな山緑地のシノダケ・ヒンメリでは、正八面体を以下のような手順で作ります。
◆なな山緑地のシノダケ・ヒンメリ 正八面体のつくり方
《1》 シノダケを同じ長さに12本切りそろえる。
《2》 ワイヤーにシノダケを3本通して結ぶ。●
《3》 ワイヤーにシノダケを2本通して結ぶ。◎
《4》 《3》を繰り返して三角を4つ作る。
《5》 10本目を通し、★と★を合わせ結ぶ。
《6》 11本目を通して8、9、11の◎の場所で結ぶ。
《7》 12本目を通して△と△を結ぶ。
《8》 形を整える。
少し簡単になっていると思います。

《5》から急に平面状のものが立体になっていく過程がとても楽しいです。
その部分を図にしてみました。

10本目を通したところ_0527.jpg
10本目を通したところ

10本目を通したところです。

★と★を合わせ結んだところ-1_0527.jpg
★と★を合わせ結んだところ-2_0527.jpg
★と★を合わせ結んだところ

★と★を合わせ結んだところです。

11本目を通したところ_0527.jpg
11本目を通したところ

11本目を通したところです。

右の端と結ぶ-1_0527.jpg
右の端と結ぶ-2_0527.jpg
右の端と結ぶ

「8、9、11の◎の場所で結ぶ」としていますが、図の右の端と結ぶことになります。
この時点で完成がイメージできると思います。

完成_0527.jpg
完成

最後の1本、12本目を通して結べば「完成」です。
簡単ですよね。
この正八面体を基本としているのには理由があって、ここから色々な作品に展開することが出来ます。いくつかの例を示してみます。
◆おなじ正八面体で辺の長さを変えて作ってみました。(入れ子タイプ)

入れ子タイプ_0527.jpg
入れ子タイプ

◆一辺を二分節させてみました。実際には、正八面体6個の集合体。
(分節タイプ、または集合タイプ)

分節タイプ_0527.jpg
分節タイプ、集合タイプ

◆組み合わせを変えるとこんなふうにもなります。

組み合わせ_0527.jpg
組み合わせ

◆たくさん組み合わせると例えばこんなふうになります。(根気が必要ですが、)

たくさん組み合わせ_0527.jpg
たくさん組み合わせ

前回、「(正)八角星」の話しをしましたが、「つくり方」の話しはしませんでした。

(正)八角星_0527.jpg
(正)八角星

でも、このように書いてありました。
『最初に「正8面体」を作り、4つの角を出し分節した「正4面体(三角錐のようなもの)」を作り、更に残った4面に角を出すことで出来上がります。』
今回示した「正八面体のつくり方」にそって進めた上で、「結び目からワイヤーを出し3角形の角(つの)を8つ作ることで出来上がる」ことになります。
シノダケが同じ長さのものを新たに24本用意することが必要になりますが、8面に8つの角を作れば完成です。

「材料がない」という人のために言うと(シノダケはなな山緑地にたくさんあるのですが)、百円ショップでストローとワイヤーを買い求めれば、216円で始められます。
シノダケで作りたいという方も歓迎です。なな山緑地で一緒に始めましょう。このブログの【活動予定】から【木工・めかいクラブ活動】の日付を確認して参加してください。
それではお待ちしています。
(中山さん記)

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