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シュンランの花茎、あるいは果実 - なな山仕事の飴玉タイム [よもやま話]

なな山で作業をすると、どうしても一生懸命になってしまっているように思います。
そんなとき、一息つくのに職場などでの「コーヒーブレイク」に代えてなな山では「飴玉タイム」というのを考えました。夏は熱中症予防の塩分補給、冬はのどを潤し糖分を取ってエネルギーの補給ということになります。

なにより、自然相手の仕事は尽きることがありません。手を休めて、やっている作業を別な視点で見直しながら進めることも大事です。正解は一つではないように思います。
何より楽しくなければ、山仕事を続けられません。
・・能書きが長くなってしまいました。

2月の定例活動日で、中の山のヤマザクラを総出で伐倒しました。詳しくは、活動記録の記事を参照してください。
太いヤマザクラにチェーンソーを入れられるのはS田さんしかいません。
ヤマザクラの高い位置にロープを掛けて、チルホールをセットして引くのはS子。
「もっと高い位置にロープをかけた方が良くない?」と声が出ます。
「下に入ると危ないから、遠くに居てね」とお互いに安全を確保しあいます。
伐倒した後も、下では、シガラの杭を作って補強作業、枝葉の処理など、なな山での伐倒は、みんなで役割を分担して行われているので、やっていて楽しいです。

ヤマザクラの伐倒.jpg
ヤマザクラの伐倒

ところで、今日の本題は、伐倒の話ではなく、「シュンランの花茎(あるいは果実)」の話。

伐倒が一段落しての会話から。
「今の季節は、花がないよね。何か、絵になるものない?」
「シュンランの珍しい姿が見られるよ」とY元さんの声で、中の山のシュンランの株を観察に行きました。

葉の上に茎状のものが見えました。

シュンラン.jpg
シュンラン

詳しくは分からないのですが、果実だそうで、中には綿のようなモノと小さな種らしきものが多数見られました。

シュンランの実.jpg
シュンランの実

なな山にシュンランの株はいくつかあるのですが、このような実をつけたのを観たのは初めてだそうだ。

私には、何年経っても目に付くことはないシュンランの変化ですが、教えられてみると、シュンランの世代継承の営みを観たようで、うれしく思いました。
山は、生命の営みに溢れているのでした。
   N山さん

シュンラン(種)_IMG_1267_210214.jpg
シュンランの種。小さく軽い綿のよう。ビッシリ詰まり、よく見ないとわかりにくい。
昨年の秋から乾きはじめ春先にかけて乾燥させ、新しい花が咲く前に種を飛ばすようだ。種作りに半年もかかる。
   (S子)

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