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同じ仲間には頭に名前をつけて区別する [よもやま話]

この春先、大栗川の土手を歩くと、赤紫の小さく可憐な花をつけるカラスノエンドウと、大きく背伸びして黄色い花を広げるオニノゲシが目につく。なな山は雑木林のためか少し春が遅いが、バス通り沿いの傾斜地は春の陽を浴びて初春の花が顔を出す。
カラスノエンドウは見つけたが、ノゲシはまだ。落ち葉の窪みからタンポポが一輪だけ顔を覗かせていた。

ふと、カラスノエンドウってなぜ「エンドウ」が末尾につくのかと頭をよぎる。エンドウカラスではダメか? スズメノエンドウもイブキノエンドウも末尾だ。サヤエンドウやスナップエンドウも後ろだ。

で、調べてみた。植物には名前の付け方にいくつかのルールがあり、同じ種類の仲間には、セイヨウとかヒメ、オニなどと名前の頭に追加するようだ。サクラなら、ヤマザクラ、カワヅザクラ、オオシマザクラ……となる。欧米並みに名→姓の順のみたい。

では、エンドウマメは?
これは、マメ科の仲間の呼び方で、ソラマメとかインゲンマメなどと並ぶようだ。

カラスノエンドウ_IMG_8324_200313.JPG
カラスノエンドウ

タンポポ_IMG_8336_200313.JPG
タンポポ

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ヒメオドリコソウ

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オオイヌノフグリ

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オオイヌノフグリ

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オオアラセイトウ

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オオアラセイトウ

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セントウソウ

セイトウソウ_IMG_8352_200313.JPG
セントウソウ

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リンドウ -植物標本- [なな山緑地の植物標本]

植物標本は、植物がその時その場所に生えていたことの証であり、地域の自然環境の歴史的変化を知る唯一の手がかりとなっています。なな山緑地の会では、2016年より緑地内の植物調査を兼ねて牧野標本館へ寄贈するべく植物標本を作っています。
制作:なな山緑地の会 植物標本プロジェクト
同定協力:内野秀重さん

このコーナーでは、2016~2017年制作した標本を随時紹介していきます。原本をご覧になりたい方は、N原さんに声をかけてください。

20170220MAK028リンドウ.jpg
リンドウ

採集日:
2016年11月25日
生育環境:
落葉樹の林床
ノート:
1株で3本立ち、花は2輪のみ
整理番号:
No. 237

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グリーンライブセンターのシノダケ飾りの「メイン」を更新! シノダケ・ヒンメリ84:ワークショップニュース9 [シノダケ・ヒンメリ]

グリーンライブセンターのシノダケ飾りの「メイン」を更新しました。

前回「シノダケ・ヒンメリ83」で紹介した8面体21個のリングを作品風にして、多摩市グリーンライブセンターのシノダケ・ヒンメリの飾りを、写真のように更新しました。

更新した様子.jpg
更新した様子

現在は、「球体」がメインテーマなので、リングの中に既に紹介した球体を入れてみました。ちょっと面白いものが出来ました。

拡大するとこんな感じです。

拡大図.jpg
拡大図

グリーンライブセンターではモモの花も咲き始めました。来館の際に観てもらえればと思います。
   N山さん

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本日の活動は雨のため中止します 2020.3.8 [活動予定]

なな山緑地の会のみなさま

本日の活動は、雨が降っているので中止とします。

代替日は、3月15日(日)となります。
都合のつく方はぜひ参加してください。

   K田さん

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次シーズンに向けシノダケ林の整備を行う-木工クラブ報告(2020.3.3) [木工クラブ]

なな山緑地の会の皆さま

3月3日の木工クラブの活動の様子を報告します。
今回は、2月中のヒネづくりに必要なシノダケの刈り取りが一段落ということで、次のシーズンに向けてのシノダケ林の整備の作業を行いました。確か3回目の取り組みですが、少しずつでもシノダケ林を整備することで良いシノダケを育てたいという目論見です。今回は、多摩めかいの会の人たち18名の方が参加していただきました。

お昼時の多摩めかいの会の人たちの様子.jpg
お昼時の多摩めかいの会の人たちの様子

今回の目標は、
①径をつくるか、間引くなどして、少しずつ人の入っていける区域を広げる
②枯れたもの、倒れたものを取り除き、元気な株を残す
③ヤツデ、シュロ、アオキなどは必要に応じて整理する
の方針で臨みました。

整備している最中の様子.jpg
整備している最中の様子

今回は、特に東の山でも手つかずの状態になっているバス通り側を中心に手入れを行いました。
ほぼ、2時間ほどの活動を行いました。

整備前の様子.jpg
整備前の様子

刈り取られたシノダケ.jpg
刈り取られたシノダケ

昼食後は、今日の整備活動のお礼に、なな山緑地のコウヤボウキでの箒づくりを楽しんでいただきました。10人ほどが参加して、「飾るだけでもステキよね」と喜んでいただきました。また一つ「多摩なな山緑地の名産品」が増えたような気持ちになりました。

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M岡さん、M倉さんの指導の下、多摩めかいの皆さんと箒づくりの様子

   N山さん

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桜ケ丘第一保育園の園児がなな山で思いっきり遊ぶ [連携イベント]

なな山緑地の会のみなさま

桜ケ丘第一保育園の園児がなな山へやってきました。

2020年3月6日(金)朝9時半、桜ケ丘第一保育園(多摩市和田60-1)の園児18名、先生4名が保育園から歩いてなな山にやってきました。迎えたのは、T木さん、M﨑さん、I井さん、K田の4名です。

園児たちは今年4月から小学校へ上がる年長児たちで、卒園記念に市内の施設に行く予定でしたが、コロナウイルス騒ぎで施設が休業になり、その代わりとしてなな山に散歩で遊びに来ました。

みんな元気でなな山で遊ぶのをとても楽しみにしている様子でした。
西の谷から階段を上って、西の山の落葉滑りの場所へ。スロープに落葉が少ないので、みんなで落葉を集めてそこに撒く作業をしました。
いよいよ橇(そり)に乗って滑る子供たち。まだ、小さいので方向をうまく定められないのか、落葉溜めではない方向に行ってしまうので、付いている先生やなな山のメンバーが安全に止めるのにひと一苦労しました。ひと通り滑り終わると、落葉溜めに入って飛び跳ねたり、落葉を上に投げて落葉のシャワーを浴びたりしてキャッキャッと喜んで遊びました。その後は、中の山と東の山を少し見学して広場に戻りました。

なな山が提供したバナナとカルピスのおやつを食べ、その後ブンブン駒作りをする予定でしたが、時間が無くなってしまったので、作り方を教えて材料をお土産に差し上げました。
保育園に帰ってから、みんなで作るそうです。子供たちはニコニコ顔で「ありがとうございました。さようなら」と挨拶をして、また歩いて保育園に帰っていきました。

短い時間でしたがなな山で楽しく遊んだことが子供たちの記憶に残って、小学生になってもまた、なな山に遊びに来てくれるようにと願っています。
   K田さん

注意事項を聞く.JPG
注意事項を聞く

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落葉で遊ぶ

落葉のそり面白かった.JPG
落葉のそり面白かった

落葉のプール.JPG
落葉のプール

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おやつタイム

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急斜面で見つけたオモト、生い茂る草木に埋もれていた! [よもやま話]

西の山奥、谷から上る斜面を草刈りしていた。赤いものが目に入る。慌てて刈払機で払うのをストップ。よく見ると、ラン系の葉の根元に赤い実がある。植物博士のM倉さんに聞くと即座に「オモト」。近くにある、これもラン系の葉を指さすと「ハラン」。本当に何でも知っている!
オモト(万年青)はポピュラーな観葉植物で正月飾りにもなるらしく、園芸店で見かけていたはず。草深い里山の斜面に咲くとは意外。
これまで足を踏み入れていない急斜面にひっそり生息していた植物たちが目の前に現れた。「ひっそり」は主観。刈るのは躊躇われるが、荒れ放題にしておくのも悩ましい。

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オモト(実)

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オモト

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ハラン

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ヒイラギナンテン

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ヒイラギナンテン

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ヒメオドリコソウ

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ボケ

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ボケ

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ボケ

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オオイヌノフグリ

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春の陽気に誘われて [よもやま話]

「春は名のみの風の寒さや」と歌う早春賦(作詞:吉丸一昌、作曲:中田 章)。
今年は顔肌を突き刺す寒風を知らずに春を迎えようとしている。暖冬。
鶯の鳴き声も聞こえ、「時にあらずと声も立てず」と詠むこともない。

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なな山の冬

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なな山の冬空

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チャノキ(実)

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チャノキ(実)

ウメ(白梅)_IMG_8220_200223.JPG
ウメ(白梅)

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カワヅザクラ

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カワヅザクラ

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ヒイラギ 柊 モクセイ科 【なな山植物誌】 なな山だより [なな山だより]

12月末になると、なな山の広場入口の両脇にあるヒイラギの花が咲きます。白くて小さな花で目立ちませんが、モクセイ科なのでとても良い香りがします。ヒイラギの葉は若いうちは刺が痛いのですが、古木になると枝の上部の葉の刺は無くなり、丸い葉になります。また、なな山のトイレの脇にあるカクレミノの葉は、1枚の葉が3つに分かれたり、5つに分かれたりしていますが、幹の先端のほうの葉は1枚になります。異型(形)葉といい、幼木と成木で、あるいは成木の中でも違う葉の形になる木があります。なな山のヒイラギには異型葉は見られませんが、高尾山の1号路で3号路と分かれた先の左側にあるヒイラギには刺のない葉が見られます。ホルモンの働きでこのようなことが起こるようです。
他にもあるかも知れません。探してみましょう。
   N原さん
        「なな山だより」48号より

ヒイラギの花_だより48_200112.JPG
ヒイラギの花

ヒイラギの異型葉_だより48_200112.JPG
ヒイラギの異型葉。中2枚は過度期のもの

カクレミノの異型葉_だより48_200112.JPG
カクレミノの異型葉

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シノダケでリングの作り方 - シノダケ・ヒンメリ83 [シノダケ・ヒンメリ]

シノダケ・ヒンメリでは、いろいろな形を作ることが簡単にできるという話をこれまでしてきました。そんな中で、正五角形を繋いだリース(no10)六角穴のトーラス(no54)などでリング状の作品をいくつかを紹介しました。
今回は、もっと簡単な形で自由な大きさのリングの作り方の話をします。

今回は、正8面体を一部変形させて繋ぎリングにするものです。下の図のものです。

シノダケ・リング(正8面体).jpg
シノダケ・リング(正8面体)

以下のようなイメージです。
・正8面体を立てた形で繋いでいきます。
・リングを構成する正8面体の個数は自由です。(今回は21個)
・正8面体を繋ぐだけでは丸いリングにはならないので、1本だけ長さを変えて繋いでいきます。
(リングの内径に当たる部分の部材の寸法を短くしています。計算して長さを割り出しています。)
・最後にリング形状を安定させるために変形正8面体の上と下に繋ぎの部材を入れて補強します。
・以上で、完成です。

≪今回のレシピ:正8面体の個数21個の場合≫
:7.8センチの部材:231本(=11*21)
:5.4センチの部材:21本(内径部分を繋ぐ部材)
:6.6センチの部材:42本(8面体の上と下に繋ぎとしていれる部材)
全部で、3種類、294本となります。

≪作り方の手順≫
図は、リングの完成・部分拡大図です。

リングの拡大図.jpg
リングの拡大図

最小単位が、正8面体のようなものであることが分るでしょうか。
写真では分かりにくいかも知れませんが、リングの内径に当たる部分だけ、部材の寸法が違います。
8面体の(頂点の)上と下に繋ぎは最後に入れます。

では順に、作り方です。
.8面体の内径に当たる部分を除き、21個を繋ぎます。
 ① 最初に21本で輪を作ります。
 ② 輪の上下に図のように、三角形を作ります。

手順1:内径を繋ぐ.jpg
手順1:内径を繋ぐ

.内径に当たる部分を除き8面体を組み立てます。(反時計回りに進めます)
 ① 外径部分からワイヤーを引出し、部材1本入れます。
 ② ①の先に部材1本を入れて、右の8面体の頂点(三角形の角)のひとつと繋ぎます。
 ③ ①の先にワイヤーをもう1本繋いで、部材1本を入れて、右のもう一つの8面体の頂点(三角形の角)と繋ぎます。
 ④ ②、③とも8面体の頂点(三角形の角)から各々、部材1本を入れて、ワイヤーを結びます。
 ⑤ ①の作業を繰り返し、④の2本のワイヤーと結びます。
 ⑥ ②から⑤までの作業を繰り返します。(全体では21回になります)

手順2:8面体を組み立てる.jpg
手順2:8面体を組み立てる

下の図は、8面体の内径に当たる部分を除き21個を繋いだものの拡大図です。内側が蛇腹のような構造になっています。
(ここまでは、一つの寸法の部材のみで作ります。)
後は、リングに沿って、内径と頂点2ヶ所を3周、繋ぎの部材を入れれば、完成です。

内側が蛇腹.jpg
内側が蛇腹

.先ず内径部分を繋ぐ部材(5.4センチ)を入れます。
(これでほぼ完成ですが、リングとしては上下にグニャグニャです。)

手順3:内径を繋ぐ部材を入れる.jpg
手順3:内径を繋ぐ部材を入れる

.8面体の上と下に繋ぎを入れてリングを補強します。
6.6センチの部材を使って8面体の頂点を繋ぎます。
下の図は、上を一周したところです。
リングをひっくり返して、同様の作業をすれば、完成です。

手順4:繋ぎでリングを補強する.jpg
手順4:繋ぎでリングを補強する

部材を300本ほど使うので、根気は要りますが、手順はシンプルだと思います。蛇腹を作るところが説明を聞いただけでは分かりにくいかも知れませんが、一つ作れば要領が分かると思います。一度試してください。

【参考:今回の部材寸法の出し方】
なおこの方法で、内径の部材寸法()と補強の部材寸法()は、8面体のメインの寸法()と8面体の個数()により、以下の式で求めることが出来ます。
×(1-3.14×2÷
=()÷2
次回以降も、基本形の変形で出来るリングなどを紹介していきたいと思います。
   N山さん

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